週末の話題は……米テキサス州の地元紙ヒューストン・クロニクルの元女性記者が「ストリッパーの職歴」を理由に解雇されたのは性差別に当たるとして、11日までに連邦政府の雇用機会均等委員会に申し立てた。
アメリカでは「兼業」が普通! と聞いていたが、ストリッパーと新聞記者の兼業が解雇理由になるのか? 意外だった。
(ヒューストン・クロニクルはテキサス州ヒューストンの主要日刊紙。発行部数は約37万部。日本で言えば「新潟日報」「静岡新聞」などをイメージすれば良いだろう。発行部数は全米9位。世論形成に一定の影響力がある)
クロニクル紙は、ストリッパーを兼業していたことではなく、応募時にダンサーの職歴を明かさなかったことが、解雇理由に当たるーーと主張しているようだが……ダンサーという職業を軽く見た「差別」である。 腹が立つ。
彼女は大学の非常勤講師もやっているが、それに対しては、この新聞社は何ら問題にしていない。非常勤講師が良くて、ダンサーでは悪いのか?
時代の先端にいる新聞社が「兼業」で差別するのはあまりに時代遅れではないか?
(日本でも、大手新聞社に今春、元AV女優が入社したことが、一部週刊誌の記事になっているが)世界的な大不況。「兼業」しなければ生活できない「事情」もあるだろう(それとは別に様々な仕事を経験したい「夢」もあるだろう)。
「あの人の年収がズバリ! わかる本」(びっくりデータ情報部編、河出書房新社)によれば”お色気勝負の職業”は……キャバクラ嬢:年収1000万円? 銀座のホステスは、アルバイトが主流だが、年収3000万超の“プロ”も健在。ヌードモデルは水着3万、トップレス7万……ストリッパーは美貌と人気によってことなるが、年収500万~1000万円?
結構、高収入だから、新聞記者の「薄給」を補うことも出来る(笑)
新聞記者しか出来ない当方はもちろん、多くの日本人はサラリーマン専業しかやったことがない。ひとつの職業に一生を捧げるのが「美徳」になっていた……しかし、これからは違う。
かつて「時代のヒーロー」 ホリエモンが「兼業」を賞賛するブログを書いていた。
「私も社長をやりながら選挙に出たら猛批判された。片手間でできるのか? と。今まで以上に働くということだ。みんなが休日で休んでいるときも働き、のんべんだらりとテレビの下らないバラエティ番組を鼻くそほじりならが見ているときも、ずっと働くということだ」
守銭奴? ホリエモンも、たまにはいい事を言う。
記者であれ、ダンサーであれ、国会議員であれ、非常勤講師であれ「兼業」を目指す条件は、全て同じなんだ。
「兼業」しなければならない時代がやって来た。高給で評判の大新聞(残念だが、毎日新聞ではない)の名物記者もアルバイトしている。
我々、日本人は「兼業大好き人間」にならなければ、生きていけない。
<何だか分からない今日の名文句>
平成オトコは「二足の草鞋」を履く