時間が経つのが早い。7月に入った。2012年も「半分」が“消化”されたことになる。
これと言って、明るい話題もなく、日々が過ぎていく。
それでも……この週末の金曜日(28日)NHKがやっと「原発再稼働反対デモ」を報道した。このブログで「NHKはおかしい!」と書き続けていたので、まずは朗報。歴史をデッサンする仕事は出来る限り「平等」でなければいけない。
数万人の人間がネットの呼びかけで「再稼働反対!」で集結する。労働組合の旗が並ぶ「動員デモ」とは違う。これを黙殺したNHKは歴史に残る「報道しない世論操作」を犯してしまった。
が、とにかく、やっと「まともなメディア」になった。(断っておくが、僕は「原発は安全を確認して、出来る限り早く再稼働すべきだ!」と考えているが、再稼働反対の意見が多いことも、また「事実」。デモは正確に報道されるべきだ!と思っている)
もう一つ、闇から闇に葬られている出来事が残されている。
NHKは(大新聞も)「まともな報道機関」として、世紀のスキャンダル「小沢一郎妻の『離縁状』」を後追い報道しない。これはもう“犯罪”である。
もし、これを報道しないと「2012年」を正確にデッサンすることは出来ない。
心あるNHKの皆さん! 奮起せよ! 正しい報道機関に戻ろう!
さて、週末は、アメリカ南東部の地方新聞63紙を買収したウォーレン・バフェット氏を勉強した。
「投資の神様」「オバマの賢人」と言われる「この男」。投資を始めた時の元手は、新聞配達で得たものだった。
だから、衰退する新聞に「特別の感慨」があるのだろう。(アメリカの新聞は、ピーク時、1984年、約4600万部もあったが、三割見当減り、約300紙も潰れた)
こんなに劇的に衰退する産業は他にないだろう。
この衰退の中で、彼が新聞社を「買い占め」する意図は何なんだろうか? 勉強した。
彼は「新聞ネタをネットに有料で提供するビジネスモデル」で、儲けることが出来る、と確信したのだろう。
ネットにニュースを無料提供するのは、誰が見ても「持続不可能なビジネスモデル」である。
ネットで使われる情報の95%は新聞社のニュースが元になっている。ネットの時代というけれど、本当は「ネットで新聞をタダで読む時代」なのだ。
それなのに、新聞社は今にも潰れそうである。
新聞情報をネットで有料化! それが、バフェットの狙いである。
「有料化」に成功した賢い新聞社だけが生き延びる。
2012年は「新聞情報の有料化」元年になる! そんな気がする。
先週、同僚記者に教えて貰い、「TAP-i(タップ・アイ)」なるものを使い始めた。
毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が始めた、iPad、iPhone、Android端末向けの有料デジタル媒体「TAP-i(タップ・アイ)」。
メインとなるのは紙面に載せきれなかった写真や動画を中心にしたコンテンツ。これが、綺麗なのだ。こんな感動的な写真久しぶりだ。
1日分の容量が200MB程度あるらしく、自宅の光ファイバーからの無線LAN経由でダウンロードするのに5分以上もかかる。
でも、ダウンロードするのが待ち遠しいほど「素晴らしい映像」が待っている。
料金は月額900円、毎日新聞読者は月額500円。「ネットで新聞の有料化」ということなのだろう。
(8月末までは無料で利用できる。今後はスポニチ読者にも月額500円で提供する準備をすすめている)
新聞社は、有料化の試行錯誤を続けているが「TAP-i(タップ・アイ)は、この本命かも?(今、アプリをダウンロードしているのは約17万件)
8月末まで、無料だから、皆さんも、覗いて下さい。そうそう、毎週火曜の毎日新聞社夕刊コラム「牧太郎の大きな声では言えないが」も、「TAP-i(タップ・アイ)」で読める。
<何だか分からない今日の名文句>
タップ・アイで会いましょう