183系の「一村一山土合行き」に乗った

 親戚の祝い事で、14日朝、埼玉県深谷に行くことなったが、朝早いので、適当な列車が見当たらない。
 ネットの時刻表でみると、上野から新幹線で熊谷に行って、湘南ライナーに乗り変える、といったものばかり。カネが掛かる。
 諦めていたら……臨時快速列車があることを発見した。
 「一村一山(いっそんいちやま)土合行」。上野駅 – 土合駅間を高崎線・上越線経由で運行する臨時快速列車。
 6時45分、上野発で、 赤羽駅 – 浦和駅 – 大宮駅 – 上尾駅 – 桶川駅 – 北本駅 – 鴻巣駅 – 熊谷駅 – 深谷駅 – 本庄駅 – 高崎駅 – 新前橋駅 – 渋川駅 – 沼田駅 – 水上駅 – 土合駅にとまる。
 ギリギリ間に合った。
 ところが、若者たちが、数十人がその列車の写真を撮っている。
 何やら国鉄時代の古びた列車だけど、写真を取るほど「珍しい車両」なのか?
 一号車に入ってみると、130%の混み具合。若者の一人が座席を譲ってくれたので助かった。赤羽、大宮で200%。
 見回せば、周囲はリュックサックの若者ばかりだ。
 何だ? この列車は?
 聞いてみると、JR東日本のウォーキングイベント「駅からハイキング」にタイアップする形で、上越線沿線でのイベント実施日に運転される希少な列車らしい。
 指定席が4両。自由席に乗ったので、1280円の運賃だけ。
 もっと聞いてみると、この列車が運行されるのは、毎年7月と9月の1往復ずつ。ということは「年に2回」ということだ。
 この列車に遭遇したのは 大変な幸運!
 そいえば、この列車に昔、乗ったような気がする。
 若者に「この列車は?」と聞くと「183系電車ですよ」
 もしかして、上越線の特急「とき」として活躍した列車ではないのか?
 だとしたら……何か、ロマンチックで……70分で、降りるのが、勿体ないような気分。
 結婚式も素晴らしかったが「一村一山土合行」も、思い出に残りそうだ。

<何だか分からない今日の名文句>
列車はどこまでも