「孫正義さんの出目」に関する外国メディアの見方が話題になっている。
24日の日刊ゲンダイは「週刊朝日の“ハシシタ“よりヒドイ」と報じているが……ウォールストリート・ジャナルは〈日本西部(九州)の貧しい韓国系の家庭に生まれた孫氏〉〈孫氏はまた、佐賀県の鉄道に近い不法に占有した土地に建てられた掘っ立て小屋で育った>などと書いているが、特別「騒ぎ」にはなっていない。
孫さんの懐が大きいのか?
あるいは、外国メディアが孫さんに好意的で「貧しい家庭に育った」ことのプラス面も書いているからだろう。
「橋下さんvs週刊朝日」とは大分、違う。
週刊朝日が、もう少し「節度」を持って橋下さんの生い立ちに触れいでば、いい作品になったのに……残念だ。
「ハシシタ」という表現、あれはあまりに酷い。これをチェックしなかった「お粗末」。
それだけではない。
「橋下はテレビが回ると、ワザとらしい作り笑いを浮かべる。だが、テレビカメラが回っていないと分かると、たちまちもとに戻って暗い顔をする」と書いてある。
しかし、普通、テレビに出る人間はテレビカメラが回っていなければ「笑い」なんてしない。
この当たり前の顔つきを「この男は裏に回るとどんな陰湿なことでもやるに違いない」と結論づける。あまりに、悪意に満ちている。
筆者の佐野真一さんから、1年ほど前、取材を受けたことがあるが、その時の感じでは、こんな「言葉」を使う人とは思えなかったが……。
毎日新聞25日の夕刊、二面の特集ワイドに興味ある記事が載った。
「打ち切って終了」でいいのか 週刊朝日問題 橋下市長の言い分と識者の見方……である。
週刊朝日の「おわび」「連載打ち切り」で騒ぎは終わったが、ことは差別問題と知る権利の微妙な境界にかかわる問題だ! と、この特集記事は問題提起している。
橋下さんの生い立ちや父親の人物像などについては、大阪府知事だった橋下さんが大阪市長選にくら替え出馬しようとしていた昨年10月、「新潮45」「週刊文春」「週刊新潮」が既に報道している。
この時、橋下氏はツイッターなどで<バカ文春><バカ新潮>と罵倒する一方、<直接僕に質問してこい。いくらでもその機会は作る>と呼びかけ、選挙戦に入ると「結構毛だらけだ!」とネガティブキャンペーンを逆手にとった。
それが、今回は? どうして……という疑問から、この特集記事は始まっている。
考えさせられる記事だ。ぜひ、読んで欲しい。
世の中、石原慎太郎さんの都知事辞任?新党結成のニュースで一色。倅が自民党総裁選に敗れてから、これは既定路線になっていた。別に驚くような騒ぎではない。
彼のような「思慮に欠けた人物」しか、いないのか? 情けない。
26日には、新潟から知人がやってくる。28日は東京競馬場で天皇賞。陛下もいらっしゃる、天覧レース。楽しみだ。
<何だか分からないが今日の名文句>
節度ある「言論の自由」