4日も、仕事場を開けると、郵便物が溜まる。「火災保険満期のお知らせ」に始まって「お歳暮」から、数々の「喪中の知らせ」。書籍も多い。
田原総一朗さんから自伝「塀の上を走れ」が送られて来た。
田原さん、2011年4月で77歳の喜寿。目の中に入れても痛くないほど可愛い孫もいる。
ここらで、自分の人生を総括してみるのも……と思ったようだ。
田原さんは1934年滋賀県彦根市生まれ。早稲田大学文学部卒業して、岩波映画製作所、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に入ったが、本当のところは小説家志望だったらしい。
それが挫折してから……常に刺激的な番組作りをして、注目されようとする。
30代、田原さんが言いつ続けた言葉は「塀の上を走る。でも、中に落ちない」。もちろん「塀」とは刑務所のこと。犯罪スレスレのところまでやる!
いつも「これが最後になるかもしれない」と覚悟する。
いつも、話題の中心にいる、凄腕のテレビディレクターだった。
その頃から、時代の最先端にいたのだろう。フリーになってからは、活字と放送の両刀使い。 テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でも、田原さんの言動はいつも賛否両論。右翼に追われる「騒ぎ」まで起こして来た。
ディレクターの時代、集団乱交シーンを撮るために、自ら、日本初? のAV男優を務めたこともある。射精したか、どうかで、意見が別れているそうだが(笑)
スリリングで、爆笑の連続。それでいて、ちょっぴり泣ける。
田原さんは、実に面白い人なんだ。
<何だか分からない今日の名文句>
破天荒じゃなければ、納得出来る人生ではない