1月も終わる。
隅田川沿いの「小さな庭」の一人ぼっちの梅が色付き始めた。
もうすぐ春!
30日のスポーツ紙は「暴力」という言葉の大安売り(笑)。
柔道女子の国内トップ選手15人が、全日本女子の園田隆二監督やコーチの暴力、パワーハラスメントを集団で告発した騒動を大々的に報じている。体罰、暴力の相次ぐ発覚は氷山の一角!と報じている。
でも、 僕は、ちょっと違った考えを持っている。
柔道はスポーツ以前に、格闘技である!
「暴力的な戦法」で、勝ち負けを決める、日本特有の武道だ。(講道館柔道は、だから「女子の試合」を許さなかった)
格闘技には、自らの限界に打ち勝つ闘争心が求められる。下手をすれば殺されることだってある。
闘争心を求める過程で、選手を鼓舞するために顔を叩く。足を蹴る。
テレビに登場する有識者は「暴力なんて見たことはない」と言うけど、これは嘘。柔道では、ごく普通の指導法ではないのか? 少なくとも、僕は、そう思っていた。
園田監督も「悪いことをした」とは思っていないだろう。誰でもやっている「指導法」なのだから。(もちろん、文書では暴力を禁止しているし、叩く、蹴るをやらない指導者もいるだろう)
問題は……「暴力」があったか?より、人間関係がギクシャクしてしまったことにある。
監督が信頼されていなかった。
選手たちが、彼の指導法を「暴力」と感じた。日頃、自由に話が出来ない、と悩んでいたことだ。
そうなれば、仕方ない。この事態は人事で解決するしかない。
選手たちが「告発」したかったのは「監督を変えてくれ!」という「切実な願い」だった。
これは、すこぶる人事の問題なのだ。指導方法以前の問題だ。
「暴力は悪」と言われれば、何も言えない。だから、少数意見になるのは覚悟して、言っておきたい。柔道は「暴力」を武器にする格闘技である!
オリンピックの種目でなくても良いじゃないか?
正直言って「叩く、蹴る」をいつも見ていたスポーツ記者が、突然「古い体質を一掃すべきだ」などと解説しているのを見ると……寂しい気持ちになる。
綺麗事は書くなよ!と言いたいぐらいだけど……。
<何だか分からない今日の名文句>
柔道は「闘争心のお家芸」