「善光寺出開帳両国回向院」

 17日も午前中「ルネサンス両国」で筋トレ。カラダを柔らかにする訓練。少しは前傾姿勢が取れるようになった。
 このスポーツジムがあるところは、JR両国駅から、歩いて5分。賑やかだ。
 スポーツジムがある場所は旧両国国技館。戦後、日大講堂だったところにある。
 隣は両国回向院。今から約360年前の明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院である。
 この年、江戸では「振袖火事」(明暦の大火)が起っこた。市街の6割以上が全焼。10万人以上の人命が奪われ当時の将軍・家綱は、無縁の亡骸を手厚く葬るようにと、隅田川の東岸、この地に「万人塚」を作った。
 これが回向院の始まりである。
 回向院はイベントが大好きな寺である。 大相撲が始まったのも、この境内。鼠小僧次郎吉の墓があるのもココ。
 そして、江戸時代、最大のイベントは「善光寺御本尊の出張」だった。
 「出開帳」とは、普段、拝することのできない寺院の本尊を、地方に出張させ、一定期間、拝むことができるよう祀るイベントである。
 江戸時代、回向院で行われた「善光寺の出開帳」は大変な人気。
 安永7年(1778)は、60日で1,603万人の参詣があった。(太田南畝『半日閑話』)
 この「出開帳」が復活する!戦後初の「出開帳」が実現する。
 で、クレーン車まで登場して、数日前から、準備が始まっている様子なのだ。もうじき、長野の善光寺から阿弥陀がやって来る!
 世紀の大イベント。テレビのネタになると思うのだが……。
 東日本大震災で亡くなられた方々のご供養と被災地の復興支援が目的?期間は、4月27日(土)~5月19日(日)。
 陸前高田の被災した松で造立された地蔵菩薩像なども登場するらしいから、ワイドショーなら「結構な街だね」になりそうだ。
 さて、回向院の準備を横目に両国橋を渡り、午後は野望用ラッシュ。
 JRA経営委員会の打ち合わせを終え、仕事場に戻ると、三宅島で地震。9時頃には、東北で震度5弱?ちょっと嫌な気分。

<何だか分からない今日の名文句>
ご本尊は「一光三尊阿弥陀如来」
(552年百済から伝えられた「日本最古の仏像」)