安倍さんが、内閣官房参与に作家の堺屋太一さんを起用した。「成長戦略担当」である。(平田竹男・早稲田大スポーツ科学学術院教授をスポーツ・健康担当に起用すると聞いたが、これについては、特に言及する必要はないが)堺屋さんの参与起用は「日本の形」を変えるかも知れない。
起用の背景には「道州制・首都圏移転こそが成長戦略の柱!」という発想が隠れている。
首都圏機能移転は堺屋さんの「夢」である。「日本維新の会」を応援することで、自らの「夢」を実現しようとした時もあった。その頃、堺屋さんは「維新の会の代表は安倍晋三が最適!」と考えていた。
その策略は大幅に狂った。安倍さんは自民党総裁選に勝ち、衆院選に圧勝して、安倍独裁政権の道を進んでいる。
このタイミングで、堺屋さんは「内閣官房参与」という形で「権力の中枢」に座った。
もちろん「お飾り」ではない。堺屋さんは自らの「夢」の実現に動き出すだろう。
実は……安倍内閣は「参与政治」ではあるまいか?と思っている。
8月6日のブログ「日本を動かす谷内正太郎を注目せよ!」で書いたように、今、日本の外交は「谷内正太郎・外交担当参与」の考え方で動いている。典型的な「参与(という名の)側近政治」である。
堺屋参与は、安倍政権に「何」を提言するのか?注目しなければならない。
堺屋さんが「首都圏移転」に何故、拘るか?簡単に触れておきたい。
彼の主張は---
①日本は対面情報社会。金融や情報の面で、官僚主導が復活、東京都心部百平方㌔への集中を促している。
②その結果、一極集中で、日本は通信情報化で世界に遅れた。物流や人流で日本全体が大幅に沈下している。
③この状況を打破し、日本を通信情報社会にするためには、規制を撤廃し、自由競争を促し、中央集権を緩めて、地方分権を進める必要がある。
④日本の官僚組織は「行政対象別縦割り」状態にある。立法行政の企画審議機能(A機能)、調査統計や監査評価機能(B機能)、決定事項の執行機能と記録や保全(C機能)の三つが一体化している。
その結果、調査は不十分、統計は重複し、監査評価は甘くなる。
官僚の失敗が摘発され、その責任が厳格に追及されたことはほとんどない。
⑤そのA・B・C三機能の所在場所を分離することが必要だ。そのためには、三分割型の首都機能移転が望ましいのだ。
以上が、堺屋さんの首都圏移転論である。
安倍さんは、この発想を取り入れるのか?
君はどうなんだ?と聞かれれば……はっきり言って、僕は首都圏移転に反対である。
その理由は、首都圏移転が政治的テーマになった時点で、書きたいと思っている。(韓国時代劇ドラマを見ていると、朝鮮半島では、首都移転の度に「民」は苦しんでいる)
さて、猛暑の8日は、大阪から来た友人らと、浅草・今半別館で、すき焼き。元気になった。
でも……今年の「お盆休み」は間違いなく猛暑。無理をしないで行こうじゃないか?
お盆休み中、ブログはお休み。その間はツイッターで。
8月18日の再開まで、みなさん、お元気で!
<何だか分からない 今日の 名文句>
歴史は繰り返す