沙羅さん、早稲田で五輪を!

 世間は冷たいもので、「高梨沙羅」のことをすっかり忘れたようだ。少なくとも、13日朝のテレビには「高梨」の言葉はない。
 でも……当方、孫のような彼女の涙が思い出されて……これも……運命なのか?
 「オリンピックの魔物」って、何だろう?
 高梨沙羅さんが飛んだ1、2回目、ともに「不利な追い風」が吹いていた。
 上位4人のうち、2回とも追い風を受けたのは彼女だけだ。「ウインドファクター」というものがあるそうだが、これで加点されたとしても、飛距離を伸ばすのは難しかったのだろう。
 風が悪魔だ!
 「金メダル、間違いない」と言われ続けたプレッシャー。これが「最大の悪魔」ではないか。
 テレビのキャスターが決まり文句のように「自分の力を100%出して欲しい」という。
 「自分の力」が出ないのが人生じゃないか!
 己の人生を考えてみろよ。僕なんて「自分の力」なんてゼロに近い。あったとしても、その半分も本番では発揮できない。
 高梨沙羅さん!オリンピックで敗れたとしても、間違いなく、君が「ジャンプの女王」である。「14戦10勝」なんだから。
 悔しいだろう。でも、気にするな。
 試練だが、君なら、乗り越えられる。
 早稲田大学に進めば良い。スキーを続けるためには「環境」が良い、と聞いた。
 勉強好きの彼女は、北海道・上川中を卒業。グレースマウンテン・インターナショナルスクール(北海道旭川市)に進んだが、驚くなかれ、15歳の時、文部科学省が実施する高校卒業程度認定試験(旧大検)に合格している。
 高校卒業程度認定試験は年に2度行われ、国語や数学、英語など8~9科目で合格すると高卒認定となり、満18歳になる年度に大学入試の受験資格を持つ。
 早稲田で、オリンピックを目指そうよ!
 テレビ観戦がちょっぴり嫌になり、12日は、筋トレの後、届いた本を乱読。
 そうそう、例の「悪魔の偽ベートーベン・佐村河内」の謝罪記者会見は15日になったらしい。
 妻が「共犯者」か?それが焦点と聞かされたが……

<何だか分からない今日の名文句>
メダルがない「幸せ」もある