「遠藤」は負け方も一流

 12日は東日本大震災から3年。あの時、超大型本棚が崩れた「仕事場」で、運命の午後2時40分過ぎ、一人で黙祷した。
 疑問に思ったのは「3周年追悼式」が被災地ではなく、東京の国立劇場だったことだ。何故、被災地で行わないのか?
 何でも東京?おかしいじゃないか。
 広島、長崎の原爆平和記念式典を東京で行うようなものだ。
 東京の追悼式に、天皇陛下がいらっしゃるので、被災地の首長は国立劇場に向かったらしいが、中には「怒り」を隠しながら、国立劇場には行かず、地元の追悼式に参列した首長もいたらしい。当然である。
 久しぶりに、大相撲のテレビ中継を見ている。
 もちろん、お目当ては「遠藤」。
 この日、白鵬に送り倒され、初日から3連敗。
 前日の日馬富士戦同様、子供扱いされた。
 でも、その「圧倒的な力不足」がハッキリ分かるのが良い。負けて、顔に傷が出来ているのがいい。
 「試練」は、どうしようもない「屈辱」から始まる。
 「負けは負け。(横綱と)対戦できても勝たないと」と話したようだが、この「悔しさ」がいい。
 大スター誕生の予感である。
 サンデー毎日の編集長の時、スポーツニッポンの協力を得て、別冊写真集「貴乃花」を作り、即完売。大儲けしたことを思い出した。
 編集長様、考えてみたら?
 この華やかな敗けっぷり。角界随一の人気力士になることは間違いない。
 運動部記者なら「遠藤のしこ名」をスクープしたいな。

<何だか分からない今日の名文句>
末は「横綱・遠藤」か「横綱・清水川」か?
(「清水川」は追風山部屋創設の“昭和の名大関”)