29日、「マル暴」情報に詳しい「週刊アサヒ芸能」を読んでいて、奇妙なコトに気づいた。
北九州市で16年前に起きた元漁協組合長射殺事件に関わった、として福岡県警は、北九州に強固な地盤を築く武闘派組織・五代目工藤會の「総裁」を殺人容疑などで逮捕した。
ここまでは、新聞報道で知っている。
逮捕容疑は……その総裁は、配下の組長らと共謀し、98年2月18日午後7時頃、北九州市小倉北区で、行きつけの飲食店に入ろうとした『○○漁協』の元組合長(70)を銃撃、銃弾4発を命中させ殺害した疑い。
その組合長の弟さんも、昨年、殺されている。
ここまでは、新聞報道で知っていた。
一般市民を次々に殺すなんて!
まともなヤクザではない!と思っていたが……アサヒ芸能の記事で「隠れた事実」を知った。
殺された組合長の兄弟は、暴力団・山口組系の元ヤクザなのだという。
それが、事実なら、事件の様相はまるで違う。
被害者が 一般市民でないとすれば、読者の印象はまるで違うのではあるまいか?
もちろん、元ヤクザだから殺されてもいい!という意味ではない。が、これは「縄張り争い」ではないのか?
一般市民が被害者であるかのように報道するのは、誤っていないか?
権力の発表をそのまま書くと、新聞は、この種の間違った印象を読者に与えかねない。
これは、広報をそのまま報道する新聞が陥る「広い意味での誤報」ではあるまいか?
<何だか分からない今日の名文句>
昔ながらヤクザはカタギを殺さない