カリスマ美容師、熱海に移住

 朝、寒くなった。
 その癖、昼間は暑い。朝と昼間の温度差が曲者。
 年寄りは気をつけねば……39歳になったばかりの「筋トレの師匠」中澤マイケルも風邪気味。プロレスラーがゴホンゴホン!では様にならないぞ(笑)
 16日は三田病院で血糖の検査。まあまあの「成績」。
 喫茶室で「東麻布のカリスマ美容師」にばったり。
 胃がんで、9月始めに手術をしていたが、すこぶる元気だった。
 「仕事は?」
 「店を閉めた。ビルも売った」
 ちょっぴり、寂しそうだった。
 若い頃、全国大会で、毎年のように優勝。「カリスマ美容師」と評判だった。20年以上前、専売病院に入院していた時、車椅子で「髪、洗ってくれる?」と彼の店を覗いたら「いいよ!」と言われたのが、キッカケ。
 彼が、知り合いの菅原文太さんの映画「仁義なき闘い」の角刈りを作っていたこと。二人とも「10月10日生まれ」ということ。お互いに、自分勝手なことで、気が合い、親しくなった。
 仕事が速いのが自慢?このスピードで、お客さんは満足するのかな?と思ったりしたが、千客万来だった。
 僕より、若いから、胃がんにならなければ、まだ仕事を続けていただろう。抗がん剤の副作用がキツイらしい。
 「ビルを売って、どこに住むの?」
 「熱海に引っ越した」
 かねて、熱海のリゾートマンションを手に入れていたらしい。
 十分、儲けたのだろう(笑)
 奥さんは「気楽になって、良かったわよ」と笑ったが、留学中の英国から帰ってきている「お嬢さん」は複雑な様子だった。
 「俺も、たまに熱海に行くから、ホームラン鮨で、一杯やるか!」で別れた。

<何だか分からない今日の名文句>
誰にも「引き際」がある