毎日新聞夕刊の題字下の「近事片々」は必ず、読む。名物コラム。現役時代、一度は書きたい!と思ったが、僕には無理だった。流儀が違う。
「片々」は、切れ端のように取るに足らない、という意味だが、時に、このコラムには「生きるヒント」のようなものがあって、勉強にもなる。
しかし、この「お説教風のコラム」は、本当の「商品」になっているのだろうか? 疑問に思うようになった。
果たして、13字22行で、正確に筆者の意図が伝わっているのか?
薀蓄たっぷりだが、なんのことが言いたいのか?
たまにだが「 独りよがり」としか思えないこともある。
名人上手の筆者が書いても、読者の理解力と乖離していないか?疑問だ。
時代遅れのような気もする。
なぜ、新聞は読まれないのか?それを、真剣に考えていると……やっぱり、毎日新聞には革命が必要な気もする。
6日は午前中、銀座で野暮用。午後「青い空白い雲」の執筆。
夜中は雑誌「創」の特集「朝日新聞はどこへいく?」を読んだ。
下村健一さんの「原発・吉田調書報道をめぐる5つの論点」が面白かった。
でも、この号には「朝日新聞特集」より、気になる記事があった。
篠田編集長の「作家・柳美里さんのことについての経過説明」である。
簡単にいうと、出版不況で、原稿料が払えなくなっている現状を報告しているのだ。
ノンフィクション作家は食えない時代。
個人経営の雑誌は限界なのか?
<何だか分からない今日の名文句>
三文文士は「清貧」なり