21日午前4時ごろ、雷の音で目を覚ました。一度、目が覚ますと眠れなくなる。
いつも、ベットの横に置いてあるサンデー毎日をバラバラ開いていたら「読書から」のページに、僕の「青い空白い雲」(5月24日号)に関する意見が載っていた。
あの号では「安倍さんは『粗野・無知の和製ヒトラー』になった」を書いた。
その趣旨は……粗野で、無知で、教養もなく、ユダヤ人を口汚く罵り、誇大妄想にしか見えない『わが闘争』構想を述べ、批判を一切許さず、一対一のインタビューでさえ、質問抜きに演説に終わらせてしまう……そんなヒットラーが独裁者になった理由……それは、彼が粗野で、無知で、無教養だったからだ。
「粗野で無知で無教養」の男だから、誰も警戒しなかった。そのうちに、ヒトラーは復讐心、敵愾心、差別感情と言った「暗い情念」を利用して、権力を手に入れた。
安倍さんは、そのヒットラーに似ている、という趣旨だった。
実は、あの号が出て暫くして、友人から、半分冗談めかして「こんなことを書いて大丈夫なのか?」と言われたし、一部の同業者から「もっと節度ある表現であるべきだ」と批判された。
だから「読者から」も、お叱りを受けるかな?と思ったら、左にあらず。
愛知県の68歳の男性読者の意見は……「そもそも、安倍演説を問題視しない『メディアの劣化』が一番の問題だ」
その通りだ。安倍さんを批判しない、テレビ、大新聞がおかしいのだ。
良識ある読者が沢山存在する。 勇気付けられた。
それでも、安倍内閣の支持率は50%ぐらいある。
何故、粗野で無知で無教養の指導者を支持するのか?
来週号には、その理由を探る「安倍さんの“甘言蜜語”に騙されたい!奇妙な心理」を書いてみた。
サンデー毎日の読者の皆さん、楽しみにしてください。(5月26日発売)
気がついたら、雷が収まっていた。
<何だか分からない今日の名文句>
バカをバカと言う「勇気」