ちょっぴり暖かくなって、22日は野暮用先から、湘南・逗子に“転戦”。海の前のカフェで、たらふく「シラス入り野菜サラダ」を食べた。サラダだけで金1500円。贅沢である。
JR逗子駅から銀座通りを海岸方面に5分ほど、少し奥まった場所に「古本イサド ととら堂」がある。
2012年オープンした店だが、潰れそうな店構え。凸凹の玄関から苦労して一歩足を踏み入れてみると……雑誌、文庫・アートブック、サブカルから絵本まで、所狭しと並んでいる。
「古本イサド ととら堂」という店名の由来?
イサドとは宮沢賢治の「やまなし」に出てくる言葉で「もうねろねろ。おそいぞ。あしたイサドへ連れていかんぞ」という一節から。でも、イサドがどう場所か?店主も、分からないらしい。
“ととら”はペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖に暮らす人たちの家やボートを作る、生活に欠かすことのできない葦の名前。
ヘンな名前の古本屋だ。
今にも、崩れそうな本の山の前で「今、大地震が起こったら」と急に怖くなり「幻冬社文庫・世界一周デート」「中村圭子の昭和モダンキモノ」「湘南スタイル 2009年2月号」の3冊を買って、退散。
逗子銀座は古い街。シャッターも目立つが、魚屋も健在。新しいビルには、毎日新聞専売所の看板が輝いていた。
夕陽が美しい1日だった。
<何だか分からない今日の名文句>
本の駄菓子屋