東京都知事選で、参院選で“大勝利”したはずの自公両党が推薦する増田寛也さんが苦戦している!というのが、もっぱらの噂だ。
発売中の週刊ポストは、その原因を「自民党の過度な党員引き締めが反発を買った」と見ている。
参院選投開票日翌日、自民党東京都連の石原伸晃・会長と、幹事長で「都議団のドン」と呼ばれる内田茂・都議は連名で〈党員は党推薦候補以外を応援してはならない〉〈各級議員(親族含む)が非推薦の候補を応援した場合は、除名等の処分の対象となります〉という内容の文書を都議、区議など所属議員に配った。
これまで、党を支えてくれた党員、地方議員とその家族、親戚にまで「オレたちのいうことを聞かなければ除名」と圧力をかけた。
これに、参院選では眠っていた無党派層が「自民党の驕り」を感じ取った、というのが週刊ポストの見方である。
自民党一強、安倍一強体制の終わりの始まり?と書いている。
確かに、今回の参院選で自民党が負けたのは東北だけでない。甲信越3県でも敗北している。
しかし、今回の都知事選。小池百合子さんが勝ったとしても、安倍政権には何ら「不都合なこと」はない。小池さんは今でも「自民党員」である。小池さんが勝っても、増田さんが勝っても、安倍政権は安泰である。
安倍政権に取って「本当の反安倍」鳥越俊太郎が負ければ良い。野党統一候補が負ければ良いのだ。
週末の世論調査。読売新聞は小池→増田→鳥越の順。東京新聞は小池→鳥越→増田の順で、小池がリードしているらしい。鳥越さんが苦戦している。
鳥越・病み上がりキャンペーン、女性問題キャンペーンの背景には、実は「小池・増田連合=自民党」の構図が見えてくる。
選挙戦はあと一週間。
週刊ポストの見方は、あまりに「甘い」ような気がしてならない。
都民は「小池=反安倍自民」の偽りのキャンペーンに騙されてはいないか?
小池さんは「その日その日の出来心」で、政党を渡り歩く「野心だけの女」にしか見えないのだが。
鳥ちゃんは「憲法を守る唯一の都知事候補」を訴えればいい。
元気な笑顔を忘れないで!
<何だか分からない今日の名文句>
都知事選は「自民党一強体制崩壊」の始まり?
それとも 「野党共闘体制の崩壊」の始まり?