22日の日刊ゲンダイの「NHK 五輪憲章と真逆の仰天解説」という記事。NHKの解説委員が21日の「おはよう日本」で「リオ五輪 成果と課題」と題して、五輪開催の5つのメリットを解説。その5つのメリットの最初に「国威発揚」を挙げている、と報じている。(この番組、僕は見ていなかった)
「国威発揚」はオリンピック憲章に反する!と日刊ゲンダイと批判する。
オリンピックを国威発揚に利用したのは、ご存知、ナチス・ドイツ。ヒットラーはオリンピックを「権力維持」に利用した。
だから、ナチス・ドイツの悪事を避けるため、オリンピック憲章はわざわざ「国家間の競争」ではない!と定めている。
日刊ゲンダイの言い分は正論である。
しかし、オリンピックになれば、やはり日本人は日本選手を応援する。外国選手の失敗を祈ったりする。それは人情である。日本人が日本選手を応援するのも「人情的正論」なのだ。
問題は「国威発揚」にも「程度」がある、ということだ。
22日の毎日新聞夕刊のコラム「牧太郎の大きな声では言えないが・4位で良いじゃないか?」で、ちょっぴり「メダル至上主義」を批判してみたが、少々、今回、国威発揚が「度」を超えているような気もする。
強化費に1000億円も使う。税金を湯水のように使うのは如何なものか?
NHKが「オリンピックは国威発揚のため」なんて言うから「カネでメダルを!」という雰囲気が生まれる。
NHKさんは「安倍流のメダル至上主義」を応援しているつもりのようだが、今の日本の経済はメチャクチャ。マイナス金利を巡って、金融庁と日銀が大ケンカ?
アベノミクスの大失敗! このままでは……自民党寄りの日本経済新聞でさえ、最近、「預金封鎖」という記事を書いている。
アベノミクスの失敗を隠すために、安倍政権は「五輪メダル獲得」に必死になる。
NHKさんよ、もう少し、冷静になってくれ!
天下のNHKじゃないか。政権のために五輪憲章を隠すのは、度を越すと「犯罪的報道」になってしまうぞ!
<何だか分からない今日の名文句>
国敗れて、メダル残る?