兼松日産農林は家庭用マッチ事業の唯一の製造拠点である淡路工場(兵庫県淡路市生穂)を来年3月末で閉鎖し、製造から撤退するという。
ちょっと複雑な気分だ。
マッチは、僕に取って「生まれて初めて経験した手品」だった。
マッチ棒を擦ると突然、「火」が出る。3歳ぐらいの頃、マッチは「不思議な道具」だった。
「子供はマッチを触ってはいけないよ!」と言われると、逆に、触っれみたくなった。それは「マッチは手品」だったからだ。
そのマッチが無くなる?のか。
兼松は家庭用マッチの国内最大手で「桃」「燕」「象」などの商標付きマッチを販売していてが、これらは日東社に商標が譲渡され継続して販売される、ということだが……やがて、マッチは姿を消すかも知れない。
マッチでタバコに火をつける石原裕次郎の表情はカッコよかった。ほの暗い明かりが、裕次郎の左顔面を照らす。これがカッコ良かった。
マッチの炎には不良少年の孤独を癒す「何か」があったような気もする。
ちょっぴり寂しい。
30日は、月末の経理のお仕事。原稿執筆なし。
ああ、もう、10月か?
<何だか分からない今日の名文句>
昭和は遠くなりました