「助さん、格さん、もういいでしょう!」
佐々木助三郎と渥美格之進の2人が「静まれい!静まれい!」
「この紋所が目に入らぬか!」
「こちらにおわす御方をどなたと心得る!おそれおおくも、名誉校長・安倍晋三首相夫人にあらせられるぞ!」
「一同!首相夫人の御前である!頭が高い!ひかえおろう!」
と、まあ「森友学園」の国有地格安払い下げ騒動は「ご存知・水戸黄門」のようなものである。
誰が「助さん」なのか、誰が「格さん」なのか?
23日の学園の籠池泰典理事長に対する証人喚問で「助さん」の一人が判明した。
籠池さんは「安倍晋三首相の昭恵夫人付きの官邸職員が財務省に問い合わせをしていた」とFAXを見せて、説明した。
その「夫人付き」が「助さん」なのだ。
籠池さんは「小学校建設用地の定期借地契約をもっと長くできないか助けをいただこうと考え、15年10月に夫人の携帯に電話した」と説明。留守電にメッセージを残し、11月に職員からファクスが届いたと述べた。
慌てて、政府が公表した文書はファックス2枚。1枚目は送信状で、「財務省に問い合わせ、国有財産審理室長から回答を得た。現状では希望に沿えない」と要望には応じられないとする一方、「引き続き当方としても見守る。本件は昭恵夫人にも既に報 告した」と記されている。
財務省幹部に「助さん」が結果的に「首相夫人の紋所」を見せて、それなりの「便宜」を期待したのだろう。「助さん」の圧力?
これが「森友事件」の本質なのだ。
<何だか分からない今日の名文句>
燦然と輝く「首相夫人の印籠」