「面白い生涯だった」と山本裕司先輩は逝っていた

 東京新聞の「切り抜き」をしていて、元毎日新聞東京本社社会部長の山本祐司さんの訃報が載っているのに気付いた。知らなかった。

 先月22日、脳出血のため千葉県浦安市の病院で死去。81歳だった。

 山本先輩には、特別、厄介になった。先輩がいなければ、僕の記者人生は変わっていただろう。

 若い頃、山本先輩が「新潟支局に優秀な記者がいる」と言ってくれたので、社会部長が飛行機で新潟までやってきて「政治部や経済部から声を掛けてきても断れ!」と命令された。で、僕の事件記者人生が始まった。(山本先輩の著書「毎日新聞社会部」211ページ)

 先輩は色々なことを教えてくれた。特ダネの取り方、権力者の懐に入り方、そして、権力者を堂々と裏切り方、女にモテる技?先輩は脳卒中の先輩でもあった。

 こんな時、何を書いたらいいのだろう。涙が出た。

 「毎日新聞社会部」の後書きにこうあった。

 <面白い人生だった。うまれ変わったら無頼派の特ダネ記者になって国家の謀略とたたかいたい>

 山本先輩!僕も続きます!

<何だか分からない今日の名文句>

吹けば飛ぶよな新聞ガミに

掛けた命を笑わば笑え

空に灯がつく電光ニュース

オレの闘志がまた燃える

(一緒に歌った「王将」)