20日、日本相撲協会は元横綱日馬富士の傷害事件に絡んで、処分を発表した。
テレビは「貴乃花の処分」を注目したが、本当は「白鵬、鶴竜、報酬減額の懲戒処分」が大ニュースだ。白鵬は来年1月分の給与全額と2月分の半額、鶴竜は1月分の全額が支給されない。
事実上の罰金刑である。それも「100万円」を超える「罰金」は異常である。暴行の「罰金」は普通「30万円以下」である。
「取引」を感じる。警察と相撲協会の「取引」である。
警察は「白鵬を、この事案の共謀共同正犯と見ているが、書類送検しない。相撲協会で“しかるべき処分”されたらいい」という立場を取った。
共謀共同正犯とは……実行犯と「共同」して犯罪に及んでいなくても、「共謀」したことをもって実行犯と同等の刑罰を科す法概念である。
例えば、ある組織のトップが、自分の手を汚さないために部下に犯行を命じた場合などが、これにあたる。
業界用語では「スワット判例」。暴力団組長の直接的な指示があったわけではないものの、スワット(ボディーガード)が拳銃を所持していたのには、黙示的な意思の連絡があったとして、裁判で、組長に対する共謀共同正犯が認められている。
今回も、白鵬と日馬富士の間にも“黙示的な意思の連絡”があった!と見ることが出来る。
白鵬は、日馬富士と『同罪』の可能性があった!と僕は思う。
日馬富士と白鵬が『共謀関係』にあった!と考えれば、この事件の「謎」が溶ける。
貴乃花親方が「誰が加害者か、誰が被害者か、それをハッキリしろ!」という発言の意味がよく分かる。加害者は白鵬!と言いたいのだ。
警察が7時間も掛け、白鵬を事情聴取した「謎」が溶ける。
相撲協会が恐れたのは「白鵬の引退」である。
警察も国技を潰す「悪役」になりたくない。
そこで「相撲協会の自主判決」で「正義」を守った。
安倍内閣は「モンゴルとの外交」を考慮して…… そんなシナリオが頭を過ぎったが……
皆さんは、どう思われますか?
<何だか分からない今日の名文句>
白鵬と日馬富士は『主従関係』?