有馬記念、武豊のマジックで?キタサンブラックが圧勝した。サブちゃん、おめでとう。
野暮用があって、中山に行けなかったたのが、残念だった。
レース直後、スポニチを読んでいる「知合い」から「キタサンが勝って、良かったな」という電話を貰った。
実は10数年前まで、スポニチで競馬コラムを書いていた。
実は、JRAの経営委員を引き受けたので、コラムを辞めた。JRAに対する「正直な意見」が書けなくなる!と思ったからだ。経営委員になれば、ついついJRA寄りのコラムになってしまうだろう。「ヨイショ原稿」は苦手だ。
そんな事情で、スポニチとは縁遠くなった。
それが、ことし「有馬記念のエッセイを書け」と言われた。
「何を書くの?」と言ったら「思い出話でいい」というので、引き受けた。
「横綱の暴行」事件とからめて書いた。
題して
<白鵬が日本人騎手を応援した『2010有馬』 結果は1着〜3着まで外国人騎手だった>
25日、有馬記念当日、スポニチの2面に載った。
見出しは「有馬は世につれ 世は有馬につれ今や、相撲も競馬も外国人天下……私は武ブラック」になっていた。
見出しが「予想らしきもの」を意識している。
予想コラムじゃないけれど……ともかく、豊マジックで、キタサンブラックが勝って、ホッとした。(馬券は2着馬を間違え、大損だけど)
「スポニチに予想を書いたんだって?」。そんな電話が2件。競馬仲間で話題になっているらしい。ちょっぴり、嬉しかった。
で、このコラム、久しぶりの競馬コラムなので、みんなに読んでもらいたい。
ここに転載させて貰った。暇があったら、読んでくれ!
✖️ ✖️ ✖️
7年前の有馬記念。当時、JRAの経営委員だった当方、横綱白鵬と同じ外賓席で観戦していた。
心良くプレゼンターを引き受けてくれた白鵬は「競馬場は生まれて初めて」と言っていたが、何のなんの、(多分8レースだったと思うが)穴馬券を的中させていた。(横綱より「付き人」の若い力士が馬券に夢中だったのを覚えている。賭け金は半端じゃなかった)
さて、有馬記念。当方、武豊のローズキングダムから買おうと思っていたが、枠順決定後に出走取り消し。何を買うか?迷って、横綱の馬券を覗いてみた。カンニングである。
当方の記憶が間違いなければ、白鵬は後藤が乗る「1枠2番ネヴァブジョン」と、岩田の「2枠3番のフォゲッタブル」を中心に買っていたような記憶がある。(間違ったらごめんなさい)
意外だった。実は、このレース、外国人騎手が5人も騎乗していた。しかも、その5頭とも人気だった。
外国人横綱が日本人騎手の馬券を買っている。しかも人気薄だ。ちょっぴり意外だった。
さて、レースは?最後の直線、2番人気のデムーロ騎乗のヴィクトワールビサをスミヨン騎乗のブエナビスタが猛追した。デムーロがステッキを左から右の持ち替えたところがゴール。二頭が並んでいた。
長い長い写真判定。6分掛かった。
12万人が息を飲んだ結果は……デムーロが勝った。3着はトゥザグローリー。ウィリアムズというオーストラリアの騎手。白鵬が応援した馬は8着と10着だった。
プレゼンターの白鵬は笑顔でデムーロを軽々しく持ち上げて見せた。
この日の横綱のギャラは幾らだったか、知っているが、これは書けない。でも、その何倍か、彼は馬券を買って、大損した様子だった。
1着から3着まで、外国人騎手が独占した「2010有馬」。この時「日本の競馬は行く行く外国人騎手の天下になる」と予感した。
その予感は的中した。もう一つ「モンゴル出身力士の天下が来る!」という予想も当たった。
競馬も、相撲も、外国人の天下?スポニチがスクープした「横綱の傷害事件」がキッカケで、白鵬と貴乃花親方の角逐が話題になった2017年の冬。スポーツファンはちょっぴり複雑な思いで、有馬記念を迎える。
ことしは「2010有馬」と同じように、外国人騎手が5人? でも「日本人VS外国人」とは関係なく、当方、武豊のキタサンブラックを買うつもりだ。