森友疑惑はついに犠牲者を出してしまった。
タダ同然で、国有地を「安倍首相夫婦と親しい森友」に払い下げたキーマンの一人、近畿財務局の金融監督第三課上席調査官・池田統括官の直近の部下「赤木俊夫さん」が神戸市内の国家公務員宿舎で自殺した。
どうやら、遺書には「公文書書き直し命令」の流れが書かれているらしい。
その流れは……当時の佐川宣寿理財局長→近畿財務局の⚪️⚪️さん→池田統括官→赤木さんら職員……ということだろう。(⚪️⚪️さんはすでに天下っている人物なので、名前は書かない。「迫田・元理財局長」にも「関係」が疑われるが、この時点ではハッキリしない)
佐川さんは9日「国会対応に丁寧さを欠き、審議に混乱を招いた」などとして国税庁長官を辞任した。
売却の経緯を説明する責任者として、やってはならない「書き換え」を指示した!と自白したようなものである。麻生さんは、佐川さんを懲戒処分とした。
佐川さんに「辞めろ!」と言ったのは麻生さん。トカゲの尻尾切り、で、麻生さん、逃げ切ろうとしている。
でも、赤木さんの自殺を知った時点(7日夜)で、安倍さんと二階さんは「ここは、麻生辞任で切り抜こう」と決めている。麻生による「トカゲの尻尾切り」ではなく、政権による「麻生の尻尾切り」である。
麻生さんは我慢できないだろう。悪いのは「安倍夫妻」なんだから。
それにしても、佐川さん、無理に無理を重ねていたんだなぁ。
例の前川喜平・前文部科学事務次官は「行政的に無理なことは、役人は自発的にやるはずがない。どうしても何らかの政治の力が働いているからこういうことが起こる」と話しているが……佐川さん、馬鹿だなあ。大馬鹿野郎だ。
「疑惑の2015年9月4日」のことを思い出して欲しい。(再三、この日のことは、サンデー毎日の「牧太郎の青い空白い雲」で書いている。思い出して欲しい)
この日、安倍さんは国会審議をすっぽかして、大阪市中央区の読売テレビで「情報ライブ ミヤネ屋」に生放送出演した。なぜ、安倍さんは大阪に行ったのか?それが謎なのだ。
この日、大阪では、森友学園の建設工事を請け負ったキアラ設計の所長、中道組の所長と、近畿財務局の池田統括管理官、大阪航空局の高見調整係が近畿財務局の9階会議室で会合を持っていた。そこで交渉されたのが、土壌改良工事の価格。要するに、いくら安くするか?である。
首相が居る読売テレビに近い、近畿財務省で「タダ同然」が決まった。
偶然なのか?
実は、その前日の3日、安倍さんは当時の「迫田理財局長」を首相官邸に呼んで、何やら、話し合っている。
そして、翌日5日、昭恵夫人が森友学園の名誉校長に就任した。
この三日間に「不正」が行われた。
佐川さんは、国会審議で、この疑惑の2015年9月4日の会談について「売買契約締結を持って事案終了しているということなので、当日かどうかは別にしても、速やかに事案終了で廃棄しているということだと思いますので、記録は残っておりません」と答弁した。面会記録を破棄したと嘘をついた。
明らかに、安倍首相夫妻のための「虚偽答弁」である。
大阪の近畿財務局の一室で、どんな交渉が行われたのか?
それが分かれば、安倍政権は今すぐ、崩壊する。
赤木さんのためにも、財務省の関係者の皆さん、「真実」を話してくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
「まさか」の坂を転げ落ちる