3月14日、竹岡準之助さんから、自著「深夜TIMES」が送られてきた。
竹岡さんは、要するに「昭和の文人堅気」。昭和9年、京都市生まれ。多分、83歳だろう。大先輩である、
早稲田大学第一文学部フランス文学科の頃、三浦哲郎、佐藤光房らと同人誌『非情』を創刊。卒業後、小さな出版社「あすなろ社」を創業した。
気に入った作品だけを出版しているから、儲けはない。でも、これが人生?
60歳の頃、奥さんをなくしたこともあり、西早稲田の事務所を閉じて、自宅で「自分の本」だけを出版するようになった。出来上がると、友人に送るのが「仕事」になってしまった。
競馬好き。僕の競馬エッセイが気に入ったのがキッカケだったのだろう。十年ぐらい前から、時々、自分の本を送ってくれる。
前回は、多分、二年前の「冥土の土産」だったような気がする。
もうすぐ死ぬよ!というような「終活」エッセイだったが、その後も「黄色の夕景」を出し、今度は「深夜TIMES」。眠れないので、友人に手紙を書くような形で、書いているらしい。
単なる「身辺の雑録」だが、それが面白い。
彼は夜、眠れない。そこで、朝、昼間、夕方、分けて寝る。
一日に7時間以上、寝ないと認知症になる、という学説を信じて、都合9時間寝ているそうだ。
それにしても、毎年、本を出す気力、体力、経済力は、どこにあるんだろう?
<何だか分からない今日の名文句>
文筆は「究極の道楽」