何故か、国民栄誉賞を授与すると、時の政権の支持率は上がる。
スポーツに夢中になると人々は「政治」を忘れるからだろう。
スポーツに熱狂させれば、人々は「悪政」を忘れる。
国民栄誉賞などは、結果として「時の政権の人気取り」に終わる。
それを知っているから、賢者イチローは「発展途上だから」という理由で、二度、国民栄誉賞を辞退した。見事である。
時の政権に盾をついても、アメリカにいるから、圧力は掛からない。
平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で優勝し、66年ぶりの連覇を果たした羽生結弦君の国民栄誉賞。話題になってから、何ヶ月も経った。
羽生君、辞退したかったのだろう。
「首相の人気取り」に加担したくない!でも、圧力が掛かった。業界としては、時の権力に楯つくことは出来ない。補助金がらみの話になる。
表彰式に出席後、記者団の取材に応じた。受賞者には本人の希望を踏まえた記念品が贈られるのが恒例だが、「皆さまとともに取れた賞という気持ちがあり、僕個人の気持ちを出したくないという意味でも記念品は辞退させていただいた」と説明した。
「皆さんが応援してくださり、受け取ることができた」と感謝しながら「羽生個人」としては、辞退した!と言いたかったのではあるまいか?
実に、賢い。
羽生君は、国のために滑るのではない。「時の政権」のために滑るんではない。
彼が「限界」にチャレンジしているのだ。
安倍さん!「人気取り」で三選!を止めてくれ!
「人気取り」はもう限界だ。
<何だか分からない今日の名文句>
安倍流 「パンとサーカス」を許すな!