9月になった。ちょっぴり、涼しい。
「新潟→富山→岐阜→名古屋→静岡」と一周りした取材旅行を終え、3日朝、帰京。
適当に歩き、良く食べ、これも適当に話した。で、少し疲れた。
郵便物の整理などで、当分、野暮用が続きそうだ。
ちょっぴり、気になる「騒動」がある。
「国境なき記者団(RSF)」が8月28日付で〈日本は、首相とヤクザの関係を調査するジャーナリストの不審な転落事故を捜査しなければならない〉との声明を出した。
「国境なき記者団」は、言論の自由、報道の自由の擁護を目的としたジャーナリストによる非政府組織。1985年、フランスの元ラジオ局記者ロベール・メナールによってパリで設立され、世界中で拘禁されたジャーナリストの救出、死亡した場合は家族の支援、各国のメディア規制の動きへの監視・警告を主な活動としている。
RSFが指摘したのは、例の山口県下関市長選を巡る安倍(晋三)事務所の“火炎瓶騒動”に絡んだ一件だ。
1999年の市長選で、安倍事務所が支援する候補を当選させるため、暴力団に対立候補の中傷ビラまきを依頼した。500万円の報酬を払う!と約束したが、300万円に値切った。そこで、暴力団が怒り、自宅に火炎瓶を投げ込まれた事件。国会でも取り上げられた。
この事件をジャーナリスト・山岡俊介さんが長いこと、追いかけている。何度か克明な「山岡レポート」を読んだ記憶がある。
その山岡さんが、8月7日夜9時ごろ、東京・新宿アルタから地下鉄駅に通じる階段上から転落。肩を骨折し、額を7針縫う全治1カ月の大ケガを負った。脚を踏み外したのか?
RSFは<日本の警察当局に対し、首相と暴力団との疑惑に満ちた関係を調査していたことで知られるジャーナリストが不審な事故に遭い、病院に運ばれた事件を究明するよう、呼びかけます>としている。(関係者によると、RSFの声明には「額を20針縫う」と書いてあるが、実際には「7針縫う」。この程度の「細かい事実誤認」もあるらしいが)RSFの声明で、世界が「首相とヤクザの関係」を注目されるかも知れない。
この事故は、単に足を踏み外しただけなのか?
確かに気になる。防犯カメラはなかったのか?
ジャーナリストのいう渡世は、時に「命の危険」を意識する。
サンデー毎日の編集長だった頃、ある事件で「神経質」になって、ホームの真ん中に立つようにしていた。(その未解明事件に関しては、その後、某元首相に「あの事件の結末は?」と聞いたら「✖️✖️会の◉◉が上手にやってくれた」と話した。ヤクザによる事件隠蔽? ゾッとしたのを覚えている)
山岡さん、単なる事故であることを祈る。
<何だか分からない今日の名文句>
日本の報道自由度は世界◯◯位?