皇居・宮殿で4月30日夕、憲政史上初となる「退位礼正殿の儀」。前の天皇陛下(上皇)は「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べられた。
国民が天皇に感謝する。天皇が国民に感謝する。これが「革命家・平成天皇」が描いた<国民と象徴天皇の理想>だった。
それが「生前退位」という革命で実現した。「最後のお言葉」で実現した。
嬉しいじゃないか! ちょぴり、泣いてしまった。
でも……殿下の革命は一部しか実現しなかった。
その背景を書こう。
「生前退位」という革命が実現するまでには、安倍政権の支持基盤「右翼」が考える「天皇像」と、陛下が思い描き実践してきた「象徴としての天皇像」に、大きな乖離が存在した。安倍支持派は「終身在位」を強く主張した。
その結果、安倍内閣は「緊急避難的に一代限りの特例法」で対応した。
「生前退位」は実現した。が、これでは、平成天皇の革命は「道半ば」である。殿下は「皇室典範の全面改正」を求められていた。
具体的に言おう。その主張には「愛子内親王を天皇に!」という“熱い思い”が隠されている。
憲法と皇室典範特例法に基づき、皇太子徳仁さま(59)が今日2019年5月1日午前0時、皇位を継承し、新しい天皇に即位された。
それにより、新陛下より若い皇位継承資格者は、継承順位1位の皇嗣となる秋篠宮さま(53)と、2位で秋篠宮さまの長男悠仁さま(12)のみ。皇位継承に「不安」が残る。
上皇殿下は以前から「ゆくゆくは愛子に天皇になってほしい。自分も長く元気ではいられないだろうから、早く議論を進めてほしい」と「ある人物」に話されていた。(奥野修司さんの「天皇の憂鬱」に詳しい)
明治政府(つまり「長州」)は女性天皇を否定した。でも、日本の歴史では、女性天皇が8人存在する。(しかも、2人は一度、退いて、再び天皇の地位についている)
なぜ女性ではいけないのか?上皇殿下は疑問に思われていた。
新しい天皇が誕生された今日。「令和」のスタートの今日。
ウキウキする気持ちを持ちながら、僕は、敢えて「上皇殿下の新たな革命」に言及してしまった。
平成天皇!ありがとう。
殿下がいらしゃるので、日本は「非戦」を貫いた。平和の「平成」、万歳!
そして、新しい天皇、そして、平和の「令和」、そして、日本国民、万歳!
<何だか分からない今日の名文句>
愛子天皇は「男系の中継ぎ」?