今日6月18日発売のサンデー毎日「牧太郎の青い空」に
<「引きこもり息子」を殺した”上流国民”の家庭道徳観?>を書いた。
76歳の元農水事務次官が、家庭内暴力を振るう、引きこもりの44歳の長男が自宅隣の小学校の運動会の音に腹を立て「うるせえな。ぶっ殺すぞ」と騒ぐ姿を見た。児童らに危害を加えるのではないか?と恐怖に襲われ、我が子を殺害してしまった。
あの悲しい話を書いた。
この「上流国民」は公的な援助を求めず<我が子を殺す>という「自助の道」を選んだ。
悲しい選択である。
16日に起こった「大阪府吹田市の交番前で警察官が刺されて拳銃が強奪された事件」も良く似ている。
強盗殺人未遂容疑で逮捕された飯森裕次郎容疑者は、元農水次官の長男のように「一種の病」だった。
警察の調べに対して飯森容疑者は「私がやったことではない。(病気が)ひどくなったせいだ」と容疑を否認しているという。
障害者手帳を交付されるほどの精神障害の病だった、という報道もある。
統合失調症なのか?非定型精神病なのか?
父が「成功者」であることも似ている。父は某テレビ局の常務取締役。「たたき上げ」の実力者として、業界では有名な方だ。
この親も、倅の病に苦しんでいたのだろう。
「警察が公開した写真が息子に似ている!」と通報した。
(飯森容疑者の父親は、以前、彼をフジテレビ系列の地方局である「岩手めんこいテレビ」関連企業にコネ入社させている。テレビ、新聞は、彼が自衛官だったことは報道しているが、テレビに関係したことには、あまり触れていない。ちょっと、おかしい、と思うけど)
それにしても……「倅の病」は悲劇の始まりだ。
<何だか分からない今日の名文句>
“偉すぎる父親”が「倅の病因」?