「小柳常吉」をご存知だろうか?
1817年(文化14年)に上総国長柄郡高根本郷村(現・千葉県市原市上高根)出身の大相撲力士。無敵の「アンコ型大関」として有名だ。
闘志漲る風貌で「錦絵」が人気でもあったが、歴史に残ったのは「大相撲外交」のことである。
1854年(嘉永7年)ペリー提督率いる黒船が再び浦賀に来航した時、幕府は、半ば無理やり日米和親条約を締結させられたにも拘らず、調印後の祝賀会で、大相撲の力士に大統領への贈答用の二百俵を運ばせた。
一行に相撲を見せることで、機嫌を取った。
土俵入り、稽古相撲。相撲力士はデモンストレーションとして五斗俵を差し上げて歩いて見せた。
小柳常吉はその時の一人。
力自慢のアメリカの水兵(ボクシングのチャンピオン)3人を同時に相手にして、一人を差し上げ、一人を小脇に抱え、一人を脚下に踏みつけ、彼等の肝を奪った。
江戸ッ子は、不平等条約に腹をたて、相撲取りを「おもてなし」に使った幕府に腹を立てたが、小柳の怪物ぶりに喝采した。
昨今、来日したトランプ大統領が土俵に上がった時、小柳のことを思い出した。
が、日米関係は200年近く経っても、変わらない。日本はトランプにビクビクしている。
主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で来日直前のトランプ米大統領からの「日米同盟の破棄」発言。トランプ氏はごく近い人物との私的な会話で、日本が他国から攻撃を受けると米国が日本を守る義務があるのに、日本には米国を守る必要がないことに「一方的だ」と不満を漏らしたという。
大ニュースように、日本のメディアは右往左往しているが、これは「この発言」は、今、始まったことではない。
トランプは、安倍首相に対して「不平等」を何度も言っている。(「日米安保破棄」とは言っていないけど)
脅しである。
もっとカネを出せ!と言うことなんだ。
不平等な扱いを受けているのは日本だ。
このことは、徐々に書こうと思う。
<何だか分からない今日の名文句>
トランプを投げ飛ばせ!