「ゴーン斬り」に「官邸の中心人物の一人」はどう関係したのか?

 昨年末、気になる記事を読んだ。

 昨年12月27日発売のフライデーの記事「カルロス・ゴーン 謎のバイク集団に監視される日々」である。 

 同誌の記者が、ゴーン被告の周辺を張り込んでいたら、ゴーンを監視する「バイクに乗った人物」を何度も目撃した!……というのだ。

 気になった。

 この記事と、どう関係するのか?判らないが、弁護人の弘中惇一郎弁護士は「保釈条件で指定された東京都内の住宅周辺を何者かに見張られたり、外出先まで尾行されたりしている。重大な人権問題だ。 行動監視していたのは東京都内の警備会社。ゴーン被告本人から委任状を受け、警備会社を軽犯罪法違反と探偵業法違反の罪で年内に刑事告訴する」と12月25日、表明。(事実、フライデーの記事が出た「12月27日」に告訴したらしい)

 「ゴーン 監視」を警備会社に依頼したのは日産である。「ゴーン が告訴する」と聞いて、日産は24時間に近い形で続けていた行動監視を(フライデーの記事が出た27日の2日後の)12月29日にいったん中止した。

 その「監視」が中止された直後の「29日昼」ゴーンは自宅を出て、新幹線を利用して大阪に。見事、日本から逃亡した。

 ゴーン逃走を可能にしたのは「監視中止の一瞬」だった。

 レバノンに逃亡中のゴーン被告は8日、記者会見をするらしい。

 「判決が決まらないと妻に会えない」非人間的な日本のやり方を批判すると同時に、自身の逮捕、日産会長の解任などは「悪意のクーデター」であり「実際の証拠」がある!と話すらしい。

 一説によると「日産とルノーの経営統合」問題に絡み、日産の幹部は「官邸の中心人物の一人」「経済通産省の幹部」と協議しており、その場で「司法取引によるゴーン 斬り」が決まった!というシナリオを主張するらしい。(証拠の写真があるという説もある)

 「逃げるが勝ち」のゴーン、大嫌いな男だが、余裕を持っている。果たして。どこまで「官邸の役割」に言及するのか?

 一方、検察は焦っている。突然、夫人に対して逮捕状を出したようだが「逮捕できない逮捕状」に意味があるのか?

 当局はただただ呆然、ただただ「世界の世論の行方」を気にしている。    

 

<何だか分からない今日の名文句>

なぜ「密出国」で逮捕状が出ないの?