あれから半世紀。「007」の初代ボンドが死んじゃった

 日大一高の国語教師、伊藤勇先生は、あの頃、授業そっちのけで「007」のことばかり話していた。

 1962年、007シリーズ第1作「ドクター・ノオ」が話題になった頃だ。初代ボンド役のショーン・コネリーは身長190センチ。カッコ良かった。

 日大の付属高校なので、受験勉強なんていらない。

 ちょっぴり成績が良かったので「日大で学費ゼロの特待生になれば御の字」と思って、勉強なんてしない。伊藤先生の尾久の自宅まで行って「007」のことばかり話していた。楽しかった。

 「ロシアより愛をこめて」(63年)「ゴールドフィンガー」(64年)も素晴らしかった。

 原作を書いたイアン・フレミングは「ロイター通信」の記者でモスクワを取材した!という話を先生から聞いて「新聞記者になろう!」と思った。

 「日大卒では、記者になれないぞ」と先生が言うので、早稲田の新聞学科に行くことにした。で、ちょっぴり受験勉強したけど、それ以外はいつも「007」だった。

 「007」は青春だった。

 初代ボンド役のショーン・コネリーが10月31日、死んだ。90歳だった。ボディビルで鍛えたボンドが死んだ。

 あれから、何年、経ったのか?

 当方も76歳になっちゃった。ちょっぴり、寂しい。

 昨日の天皇賞・秋。大好きなキセキを頭にした三連単を買って、カスリもしなかった。やっぱりアーモンドアイは強かった。

 競馬の予想は間違えたけど「大阪市を廃止し、四つの特別区に再編する賛否を問う住民投票」は当方の予想通り、反対が賛成を上回ったらしい。良かった。

 今週の大予想はもちろんアメリカ大統領選。

 バイデン、圧勝!

 と予想している。予想というより、これが正義だ!

 

<何だか分からない今日の名文句> 

世界中で一番「セクシーな男」