数日前、知人から「本当に、テレビに出た医師会の○○さんのお兄さんは連合赤軍なの?」と質問された。
全く、知らなかった。で、この週末、この噂の発信元「月刊 Hanada3月号」をバラバラと読んだ。
「総力大特集! 日本を分断する米・中・コロナ」は読み応えがあったが……小川榮太郎さんの
<尾崎治夫東京都医師会長の恐るべき『破壊洗脳活動』>には些か腹が立った。
尾崎さんは「政治家はコロナの現場に来い!」と言い続けている(文藝春秋digital「医療現場はもう限界……東京都医師会長の警告 政治家は現場に来い!」)
その通りだ。政治家は与野党とも「コロナの現場」を全く知らない。
「その真っ当なアドバイス」が気にいらないのか、極右の論客・小川榮太郎さんは徹底的な「尾崎」批判を展開する。
「PCRの積極的な導入を主張しているところなどから、何らかの利権との関係があるかも知れない」
と想像だけで批判する。
品の悪い論文だ。
気になるのは、その最後の部分の「見出し」。
<実兄は元連合赤軍メンバー>
尾崎さんの主張は兄譲りの「極左集団」の言い分!というのだ。
どうして、突然、尾崎さんのお兄さんのことが話題になるのか?おかしいじゃないか!
極右のやり方なのか?分からないが、醜い心理操作だ。
尾崎さんは、こんな文章を用意していた。
【私は3人兄弟です。皆桐朋学園を卒業しました。兄は私と同じバスケットボール部に所属、私よりずっと頭も良く、運動神経も優れ理想とする兄でした。
卒業後は横浜国立大学に進学、思うところがあったと思いますが、当時盛んだった新左翼運動に加わり、最後は連合赤軍の一員となり活動しました。
ある事件で、警察に逮捕されましたが、服役し模範囚として世の中に復帰しました。
今から50年前の出来事です。
弟は、日大芸術を出て、カメラマンとなり、週刊現代の専属カメラマンを経て、フリーで活躍しています。
そして私は医者となり、皆さんがご存知の活動をしています】
良い3兄弟ではないか。
この話が出ることを予想して、前もって、尾崎さんは自ら「兄の青春」を書いていた。
御用評論家の小川榮太郎さんより、お医者さんの尾崎さんの方が、文章がお上手だったりして(笑)
ともかく、政府は「尾崎潰し」より、コロナ退治に全力投球してくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
どんなテーマでも「小川榮太郎」
これ、御用雑誌の限界?