投票日「31日の神さま」は誰に味方するのか?

 岸田さんは何故、衆院選の投票日を「31日」に選んだのか? 

 首相就任後、1日も早くすれば「ご祝儀」で勝てる!と思ったのか?

 でも「31日」には特別の意味がある。と言うのは、江戸時代まで日本には「31日」はなかった。

 明治5年、明治政府が太陽暦を採用して、従来の大陰暦を一年の季節に合せた旧暦(一ヶ月は29日或は30日)には無かった「31日」が誕生したのだ。(以前も書いたが、牧家の過去帳には「31日」の欄がない)

 イロイロなことが起こったが、一番、困ったのは、お坊さんである。

 陰暦では「三十日秘仏」とか「三十番神」とか言って1日から30日まで「縁日」を決めていたが、当然のことだが、31日には「縁日」がない。神様不在の日が出来てしまったのだ。

 お坊さんたちは「縁日に寺に来れば御利益アップ!」と宣伝したから、商売にならない。

 そこで「毎月31日は五番善神(薬王菩薩、勇施菩薩、多聞天、持国天、鬼子母神、十羅刹女)の縁日だ」と宣言した。

 この5つの神様、個性的である。

 ①薬王菩薩(やくおうぼさつ)は「良薬を施与して人々の病苦をいやすという誓いを立てた菩薩」。薬壷と薬草を手に持つ姿。(コロナを退治できるか?は分からないけど)

 ②勇施菩薩(ゆせぼさつ)は釈迦如来に供奉する菩薩。「勇者」という意味か?「仏法という宝を布施することを惜しまない」。

 ③多聞天(たもんてん)は「北方を守る仏法守護の神将」。甲冑をつけ、両足に悪鬼を踏みつけて、手に鉾を持った「軍人風」?

 ④持国天(じこくてん)は『国を支える者』の意味。東方を護る守護神として、仏堂の内では本尊の向かって右手前に安置される。ガードマンみたいな存在?で革製の甲冑を身に着けている。

 ⑤鬼子母神(きしぼじん)は女の神さま。だが、恐ろしい。

 「千人の子があったが、他人の子を取って食い殺したため、仏はその最愛の一児を隠して、これを教化し、のち仏に帰依して出産・育児の神となった」とある。

 手にザクロの実を持ち、一児を抱く天女の姿は美しいが、実は「鬼」だったらしい。

 子育安産・病気平癒・除病・厄除け・所願成就・事業繁栄、天下泰平、五穀豊穣、万民快楽……何でも出来る神さま?

 五番善神の中では一番、人気がある。

 で、岸田さんは31日は「特別の神様の日」であることを知っていたのか? 

 果たして「急造の神さま」は自民党に味方するのか?

 そうそう10月31日は仏滅。六曜では「仏も滅するような凶日」という意味。

 基本的には「大凶日」とされ、仏滅の投票日では、これまでの記録では、必ず「政権党」は苦戦している。

 「仏滅」という漢字には「物滅」という意味もあるらしい。

 「物が滅んで新たに誕生する」。

 何か新しい物事を始めるには最良の日!と見ることも出来るから、江戸っ子気質の当方、悪戦苦闘する、小〜さな、小〜さな「れいわ新撰組」を応援しているのだが、新たな「出発点」になれば……と思っているのだが。

 「神頼み」をしたら、山本太郎に叱られるかな(笑)

<何だか分からない今日の名文句>

恐れ入谷の鬼子母神