年度末、年度始めの「野暮用ラッシュ」で、送られてきた書籍の類、放置しておいたが、ようやく、読む「暇」が出来た。
まず手にしたのは美達大和さんの「よりよい生き方」。
美達大和さんは殺人犯、無期懲役囚。2件の殺人事件で無期懲役となり(本人は死刑を希望)仮釈放を放棄、事実上の重無期刑に服している。
著書多数。それより、びっくりするのは月に100冊も、本を読んでいるのだ。
今回の「よりよい生き方」で、勉強したのは「民主主義は思想、信条ではない。道具であり機能なのだ」という美達流。
不安すぎるご時世。生きるヒントが転がっているかも知れない。
続いて、早見和真の「八月の母」を読む。三代にわたる「母たち」の物語。第二子を妊娠中の母親。彼女は、五年前、長男の出産時、新生児の甘い匂いの奥に、かすかに血の匂いを感じてしまう。
「八月は母の匂いがする」「八月は血の匂いがする」。
早見君とはデビュー前(多分、13年前)東京・神田の居酒屋で、一杯、飲んだだけだが、忘れず、新しい作品を贈ってくれる。
ありがとう。
大作だね。勝負本だ!
<何だか分からない今日の名文句>
本を読むことは
絶望か、希望か