名前だけしか知らないが「中国通の敏腕記者」として知られる「朝日新聞編集委員の峯村健司記者」が、停職1カ月の懲戒処分を受けたと言う。
その理由は?
週刊ダイヤモンド編集部が3月9日に外交や安全保障をテーマに安倍元首相へインタビューを実施。すると、峯村記者が10日夜、インタビューを行った副編集長に連絡し「安倍(元)総理がインタビューの中身を心配されている。私が全ての顧問を引き受けている。ゴーサインは私が決める。とりあえず、ゲラ(誌面)を見せてください」と言ったらしい。
はっきり言って、インタビューを受けた人間が、公表前の誌面を見せるよう要求するのはごく普通のことだ。
問題は峯村記者が「どんな立場」で「何」を要求したのか?
編集部に「何らかの圧力」を掛けたのか?である。
朝日新聞が「報道倫理に反し極めて不適切」としているから、それ相当な理由があるのだろう。
しかし、僕の経験では、一部の政治部記者は争って「政治家のお手伝い」をしている。(だから、政治部記者は好きになれない。一時期、僕も政治部記者だったけど)
雑誌のゲラを手に入れる「お手伝い」はごく普通だ。今回は「余程のこと」があったのだろう。
処分は4月13日付。編集委員の職も解く。しかし、峯村記者は、この問題の以前から退職準備を進めており、20日に退社予定。
事実上、停職1週間である。変な処分だ。
どうやら、この騒動には、何やら「裏」がありそうだ。
峯村記者には『十三億分の一の男――中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』(小学館、2015年)『潜入中国――厳戒現場に迫った特派員の2000日』(朝日新聞出版〈朝日新書〉、2019年)などの著書があり、北京・ワシントン特派員を計9年間。
「LINE個人情報管理問題のスクープ」で2021年度新聞協会賞受賞。「ボーン・上田国際記者記念賞」も受賞したスター記者だ。
彼は以前、ネットで
「1997年に朝日新聞に入社して以来、昼夜問わず寝食を惜しんで取材をしてきました」「青臭いかもしれません。でも、世の中の不条理や理不尽に対する怒りが、取材の原動力になっていたことに気付きました。当局に拘束されたり、取材先から脅迫されたりすることもしばしばありましたが、正義感が揺らいだことは一度もありませんでした」と書いていた。
その彼が「権力の権化・安倍さんのために」なぜ、お手伝いをしたのか?
それが知りたい。
多分、某週刊誌が「真相」をバラしてくれるだろう(笑)
日曜日は桜花賞。新聞業界の裏話より、競馬の予想が大事! 頑張るぞ(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
朝日新聞綱領は
権力から独立し、言論の自由を貫き、
正確で偏りのない敏速な報道によって、
民主国家の完成と
世界平和の確立に
力をつくすことを宣言している。