ウクライナ侵攻に便乗?自民党(安倍派)の「防衛費GDP比2%」案の狂気

 週末、防衛費のことをちょっぴり勉強した。自民党安全保障調査会が「防衛費GDP2%」案を強行しようとしているからだ。

 国の防衛費は「その予算規模を国内総生産(GDP)と比べた指標」で表す。

 日本の2022年度予算で計算すると約6・5兆円弱。「約1%」になっている。

 日本の歴代内閣はこれまで1%以内に抑えることを目安としてきた。

 果たして「1%」は低いのか?

 例えば、アメリカは3・29%、ロシアは3・09%。米欧30カ国で構成する北大西洋条約機構(NATO)は加盟国に2%以上の水準を求めている。

 現実に、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ドイツやデンマークなどが相次いで軍事費を引き上げる方針を打ち出している。

 そこで、自民党は「日本も2%にしよう」というのだ。

 しかし「2%」は馬鹿げた数字だ。

 ストックホルム国際平和研究所によると、20年、日本の防衛費はすでに「世界第9位」である(491億ドル)。北朝鮮と「戦争状態」にある韓国でも457億ドル。「世界第10位」だ。

 正直言って、日本の防衛費は高い! 必要がない軍備をアメリカの軍備産業から、大量に購入しているのだ。

 もし「2%」にしたら、日本の防衛費は11兆円強になって、アメリカ、中国に次ぐ「世界第3位」の軍事大国になってしまう。

 自民党(の安倍派)は狂っている。

 「アメリカから借り受けて日本国内に戦術核を配備しよう!」と言う。

 「そのためには憲法改正が必要だ!」という。

 ロシアの侵攻を見ていると、軍備増強が必要!と思う向きも多いだろう。

 憲法9条は侵略戦争を禁止している。しかし、自衛権は認めている。

 ウクライナ国内で自国軍がロシア軍に抵抗しているのは自衛権の行使。

 それと同じように、仮に日本が侵略を受けたとしても、ウクライナ軍と同様の抵抗を行うことを憲法9条は認めている。

 僕は「憲法改正」は必要ない!と思っている。

 日本は「平和」を維持する国家だ。

 戦争には「勝者」は居ないのだ。

 日本は、軍事費世界第3位の大国になってはいけない!のだ。

 発売中のサンデー毎日【牧太郎の青い空白い雲・ウクライナ侵攻に便乗!「改憲の王」を目指す安倍さんの狂気?】を読んでくれ!

 そうそう、競馬の話。桜花賞はまたまた大外れ! 

 皐月賞で当てないと競馬資金は底をつく(笑)。

<何だか分からない今日の名文句>

競馬資金は年収の1%?