安倍元首相暗殺! ショックだった。
貧乏国になりつあるが、治安が落ち着いた日本で、こんなことが起こるなんて……ショックだった。
如何なる理由があろうと暴力に訴える事は許されない。
安倍晋三さんとは、彼が父・安倍晋太郎外務大臣の秘書官だった時、ご厄介になったこともあり、政治記者だった僕に取っても「特別の政治家」の一人だった。
猛烈に悲しい。
ただただ、ご冥福をお祈りする。
しかし、それと同時に、我々は「この理不尽な行動の動機」を知らなくてはならない。
「非正規雇用」で生きていた「山上徹也」という人物の「ここまでの供述」を整理すると、
①過去に家族(母親)がある「宗教団体」に入信した。
②金を納めて破産した。
③一家がバラバラになった。
④その宗教団体に「恨み」を抱き、団体のトップを狙ったが難しかった。
⑤そこで「団体」につながりがある安倍さんを狙った。
山上容疑者は「安倍さんが、この団体を国内で広めた!と思い込んでいた」という。
歴史に残る「暗殺」の動機を解明する上のキーワードはどうやら「宗教団体」らしい。
ところが、日本のメディアはなぜか「この宗教団体」の名前を報道しない。
そのうちに、フランスのフィガロ紙(保守系)が「暗殺者の母は統一教会の信者で、犯人は現場で、統一教会の幹部を撃つために待っていた(教団本部が近くらしい)、だが標的が現れなかったので、代わりに安倍元首相を撃つことにしたと自白した」という記事を発信した。
本当なのか?
「統一教会」(現名称・天の父母様聖会 世界平和統一家庭連合)をご存知だろうか?
統一協会は1954年、韓国ソウルで創設。世界194カ国で活動する団体で、日本では1964年、東京都知事の認証で宗教法人になっている。
ところが、過激なカネ集めの「霊感商法」が社会問題に。大規模な合同結婚式の様子が話題になったこともある。
「オウム真理教」を取材していた僕は、当時、「統一教会」もカルト集団!と分析していた。
ともかく、カネ集めの宗教団体である。
その「統一教会」と、安倍さんが親しいのか?
ただ、言えることは、昨年9月12日、旧統一協会系の天宙和連合(UPF)の集会に安倍さんがオンラインで出席し、「今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」と発言した。
この宗教団体と総理大臣の関係は? 右翼系の自民党議員がこの宗教団体の支援を受けて居る!という情報もある。
メディアは「民主主義の敵」と言うだけではなく「冷静に」「正直に」安倍暗殺事件の背景を分析し、報道すべきだ!
そうそう、参議院選挙。予想通り「自民党圧勝!」で終わった。
厳しい状況で戦った「れいわ新選組」。山本太郎が落選したら「この世は闇」と心配していたが、辛うじて、山本太郎に加え、比例区で2議席確保! ホッとした。
ありがとう!
<何だか分からない今日の名文句>
究極の「お布施」
(山上容疑者の母は1999年に
祖父の家を売り払い、
2002年には自己破産。
1999年と云えば、
統一協会の故・文鮮明教祖の
説教集1冊3000万円の『聖本』を
多くの日本の信者が購入した)