まるで戦前戦中の大日本帝国?自民党で「検閲」が始まった!

 安倍晋三元首相を「国賊」と表現した自民党の村上誠一郎元行政改革担当相に対し、12日、党紀委員会が「『国賊』との発言は極めて非礼で許しがたいもの」と判断。村上さんに「1年間の役職停止」処分を決定した。

 「国賊」とは……国を乱し、世に害を与える者。国敵のことである。

 安倍さんが「国賊」であるかどうか? 意見は分かれるだろう。

 まあ、品が悪い「表現」のような気もするが、村上さんはそう思ったのだろう。

 そこで、問題になるのは、自民党が「村上さんの言論の自由」を認めなかったことである。

 基本的に「言論の自由」は守られべきである。特に選挙で選ばれた議員の言論は大事にしなければならない。

 言論の自由の原則は、民主主義国の憲法によって保護され、政府の立法府や行政府による検閲を防いでいる。

 同時に「言論の自由」は基本的権利であるが、絶対的なものではない。暴力、中傷、名誉毀損、国家転覆、あるいは「わいせつ」を正当化するために「言論の自由」を主張することは出来ない。

 ほとんどの民主主義国では、人種的または民族的暴力を扇動する言論も禁止している。

 そこで、村上さんの表現は「守るべき言論の自由」に当たるかどうか?である。

 意見は分かれるかも知れないが、僕は「国賊」という表現は名誉毀損ではなく、安倍さんの「政治手法」に対する厳しい批判だと思う。

 今回の異常な処分は「自民党は政治家の言論を検閲するぞ!」と宣言したようなもの。

 ともかく、恐ろしい時代になった。

<何だか分からない今日の名文句>

本当は【不自由非民主党】