ドイツ検察は7日、テロ組織に参加した疑いなどで、極右勢力のメンバーら25人を拘束した!と発表した。
政府転覆を狙って連邦議会議事堂の襲撃を企てた疑いだそうだが、首謀者の1人は「ハインリヒ13世」と名乗る古い貴族「ロイス家」の末裔。
ロイス家(Haus Reuß)は12世紀、神聖ローマ皇帝の城代(Vogt)から領主・伯へと発展した一族。現チューリンゲン州の一部は1918年まで、ロイス家の領地だった。
この家では男子全員に「ハインリヒ」を名乗る。
「ハインリヒ13世」は、神聖ローマ帝国諸侯として認められ、侯国となっていたが、1802年、領地が大火に見舞われ、苦労したが「歴史的な名君」として評価されているらしい。
(この頃 神聖ローマ帝国が解散。ドイツの35の領邦と4つの帝国自由都市との連合体「ドイツ連邦」が誕生している)
連邦誕生のヒーローの一人なのか? よくわからないが……
代々「ハインリヒ」を名乗るロイス家。その末裔の71歳の老人がクーデターの首謀者?
極右が侯爵家の末裔をかつぎあげて共和国打倒を目指す?何て「時代遅れ」だ。
でも気になるのは「陸軍特殊戦団(KSK)」の関連である。
地元紙は、警察はクーデターに参加した陸軍特殊戦団の隊員の自宅、シュトゥットガルト南西部カルフのグラーフ・ツェッペリン軍事基地の自室を捜索した!と伝えている。
特殊部隊というのは、得手して「極右思想」の塊になるケースが多い。
この事件、日本では余り報道されていないが……格差、貧困の日本でも、この種のクーデターが起こっても不思議ではない。
<何だか分からない今日の名文句>
ドイツのクーデターの標的は
「儲けすぎ」軍産複合体?