23日は、真言宗豊山派の季刊誌「光明」を読む。
今年は「弘法大師空海、生誕1250年」。で、特集は「弘法大師ご誕生所」。
空海は宝亀5年(774年)讃岐国多度郡屏風浦で、父・佐伯善通、母・玉寄御前の3男として生まれた。
幼名「真魚」。知らなかった。
「まお」と呼ばれたそうだが、「まな」と読んだ場合、食用の魚の意味?「まな板」の語源らしい。
父が寄進した寺「善通寺」で過ごし、幼い「真魚さま」は仏像、仏典を学んだ。
これも初めて知ったのだが、この善通寺には「塑造如来像頭部」と呼ばれるものがある。
三好実休という戦国時代の武将が兵を出した際(1558年)如来像は戦禍でバラバラ。「頭」だけが残っている。
もちろん、初めて見る写真だが、ちょっと不気味な様相だ。
空海はこの「如来像」を拝んでいたのだろう。(もちろん、如来像は傷つく前だけど)
これが、空海の「神様の出会い」?
勉強になった。
それより、勉強になったのは連載「仏教はじめてヒストリー」。
今回は「三蔵法師」の巻。「西遊記」に登場する「お坊さん」のことだ。
「西遊記」は、三蔵法師というお坊さんが、白馬「玉龍」に乗って、三神仙(神通力を持った仙人)、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、幾多の苦難を乗り越え天竺へ取経を目指す物語。
で、三蔵法師は実在の人物。「玄奘」(俗名は陳褘)という。
27歳の時、唐の国から密出国。灼熱のタクラマカン砂漠を進み、極寒の天山山脈を越え、インドにたどり着く。
そこで猛勉強! インドの仏典を次々に中国語に翻訳した。その数、1335巻。「般若心経」もその一つ。
凄い!
空海も凄いが「三蔵法師」はもっと凄い。
季刊「光明」はいつも勉強になる。
<何だか分からない今日の名文句>
「光明」とは仏が発する光
大乗仏典では智慧や慈悲の象徴
倶舎論では
自ら光を発する太陽を「光」といい
その光を反射する月を「明」という