パー券騒動。地検の「印籠」に会計責任者「松本淳一郎」さんが「完落ち」?

 安倍派のパー券裏金騒動。派閥の収支報告書を作っていた「会計責任者・松本淳一郎」さんが、地検の事情聴取で「完落ち」(全面自供)状態らしい。

 松本さんは、事務方を取り仕切る「派閥の事務局長」。

 永田町の表も裏も知り尽くした人物!と言うより、松本さんは「NTT社員」だった元サラリーマン。右翼的な考え方で、定年退職後、日本会議の活動をしていたが、数年前に(理由は分からないが)某氏の推薦で派閥の事務局長になったらしい。

 「秘書上がり」ではないので、議員の責任を一身に被るタイプではない。

 しかも、北方領土問題で「国益」を守る「正義派」。

 特捜部の取り調べでは、安倍派に取っては「言わなくていいこと」まで話しているらしい。

 で、岸田内閣は、松本さんの「供述の内容」を聞き出し、対応を協議したのだが……どうやら「派閥の大半がキックバックを受けていた」と彼は供述している。

 そこで、岸田さんは「安倍派は全員アウト!」という「立場」になった。

 この騒動で、結果的ではあるが、自民党内部の権力闘争では、岸田「宏池会」が安倍「清和会」を潰す「形」になった。

 と、言うのも……安倍「清和政策研究会」の歴史を見てみよう。

 その昔、「昭和の黄門」と言われた福田赳夫(元首相)さんが「所得倍増計画」を唱える池田勇人首相(宏池会)の高度経済成長政策に異議を唱え、旗揚げした「党風刷新連盟」。それが起源である。

 だから、長いこと「清和会」と「宏池会」はライバル関係だった。(と言っても、首相経験者は「清和会」が圧倒的に多いけど)。

 まあ、岸田さんとすれば、今回の騒動で自らの「首相の座」は失ってしまうけど「清和会」を潰せば良い!と思っているかも知れない(笑)

 政治部記者の頃、福田さんから直接「福田派(清和会)は、清く・正しく・たくましく」と聞かされたが、安倍晋三時代になって「薄汚い」存在になってしまった。

 「黄門様」は泣いている。

<何だか分からない今日の名文句>

「水戸黄門」のクライマックスは?

越後のちりめん問屋の隠居・光右衛門。

助さん、格さんが「印籠」を悪人に!