アッパレ!あのJR根室線・幾寅駅。アッパレ!正義の司会者・関口宏さん

 高倉健の『鉄道員(ぽっぽや)』を何回も見た。大好きな映画だ。

 舞台は、廃止が決まっている(架空の)ローカル線の終点・幌舞駅。

 昔は炭鉱が栄え、にぎわったが、最近はすっかり寂れた。高倉健が演じる駅長が雪が舞うホームで、黙々と、無表情で「仕事」をこなす。

 1両編成の赤いディーゼルカーを見送る姿がいつも、印象的だった。

 架空の幌舞駅のロケ地になったのが、実在する「北海道JR根室線・幾寅(いくとら)駅」。

 実は昨日3月31日、この駅がある富良野-新得間が廃止された。

 一度、この駅に観光で行ったこともあるので、ちょっぴり寂しい。

 あの映画では、健さんの駅長が寂しげに「鉄道ができる前の原野に戻って、鉄道があったことも忘れられちまうべなあ」と話したていたが……幾寅駅、ご苦労様でした。

 時代は変わるんだろう。仕方ないか?

 もう一つ、ご苦労様があった。

 「サンデーモーニング」の関口宏さんが、31日朝の放送で引退した。

 1987年から、36年6ヶ月も司会を務めた計算だ。長寿司会者、No.1だろう。

 1943年生まれ。僕よりちょっぴり早く「80歳」になったので「席」を譲ったんだろう。残念だ。

 関口さんは「反権力」風ではあったが、右翼でも、左翼でもない。いつも「真ん中」にいた。  

 だから好きだった。

 関口さん、ご苦労様でした。

 ちょっぴり寂しいけど……「アッパレ!」と言いたい気分だ。(来週からは膳場貴子さん)

 <何だか分からない今日の名文句>  

 「長寿」とは

  80歳?90歳?100歳?