引き続き「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」(先崎 学著)を読む。
先崎さんは「うつ病」になった直後「カネがなくなったら、どうしよう?と悩んだ」と書いている。
そう言えば、僕も「脳卒中」で倒れた時、全く同じように「貧困直前」に悩んだ。
毎日新聞社を辞めたら、間違いなく収入ゼロ。どうした良いのか? 実は200万円ほど「毎日新聞信用組合」からしていた。これを返せる「自信」はない。
「死ぬしかない」と思ったりした。
そう言えば知人から「マイナ保険証の導入で、貧乏人は病院に行けなくなる」と聞かされたことがある。
現在の国民健康保険・後期高齢者医療では「何らかの理由で保険料を滞納して保険証を切らして、急に医療が必要になった場合、申請して短期保険証により健康保険で加療できる」仕組み。その「短期保険証」が廃止される。
「短期保険証」があれば3割負担で医療が受けられるが、この制度が廃止されれば10割負担。
貧乏人は医療を受けられない。
知り合いの話では、短期保険証を申請し利用した人は、毎年約45万世帯。この人達に10割医療負担。払える筈がない。
この国は、最も弱い人を切り捨てるのか?複雑な思いだ。
<何だか分からない今日の名文句>
「うつ病」より「金欠病」が重い