Author Archives: 牧 太郎

山を動かした「土井たか子+五島昌子コンビ」を思い出した

3日、東京新聞の「こちら特報部」欄を開いたら、気になる「高齢の女性」の写真に出くわした。

 でも、誰だったか? 分からない。

 一度、二度ではない。何度も「この顎が四角い顔」と出会ったような気がするのだが……

 「土井たか子氏の資料 母校へ」という“見出し“を読んで、やっと「昌子さんだ!」と気づいた。

 「憲政史上初めて女性で衆院議長を務めた故・土井たか子氏の残した資料が、出身校の京都女子大(京都市)に寄贈されることが決まった」という記事である。

 護憲や男女差別解消、独自外交に力を入れてきた土井さん。その秘書だった五島昌子さん。

 二人三脚で走った五島さんの元に「積み上がった段ボールの資料」が残されていた。

 これを土井さんの母校に寄贈するという。良いニュースだ。

 五島さんはご健在。記事によると85歳だという。

 懐かしい。(と言っても、彼女の方が、新聞記者のことは忘れていると思うけど)ともかく、彼女には世話になった。

 五島さんに「土井さんが大好きなもの」を聞いて「真っ赤な薔薇」をプレゼントしたこともある(笑)

 「薔薇のお返し」という訳ではないが、一度だけ「特ダネ」を貰ったこともある。

 懐かしかった。

 土井さんは「男性」「女性」、「保守」「革新」に関係なく、超一流の政治家だった。

 神戸市の開業医の家に生まれ、京都女子専門学校(現・京都女子大)を経て、同志社大で憲法の講師をしていたが、1969年に当時の社会党から出馬。

 衆院選に12回連続で当選。女性として初めての議長になった。

 「山が動いた」の名文句は政治史に残っている。

 2005年9月の「郵政選挙」で落選して引退したが、この間、30年余、五島秘書が全てを支えていた。

 土井さんは10年前、亡くなった!と聞いているが……懐かしい。

<何だか分からない今日の名文句>

「マドンナ旋風」

(1989年参院選。

自民党を 「過半数割れ」に追い込む)