丹羽さんは「中国は崩壊しない」と言う
12月に入った。JR浅草橋駅東口の宝クジ売り場に長い列が出来た。
多分、今回も、この売り場から、高額当たり券が出るだろう。千葉県からの愛好者が殺到する。
経営塾フォーラム12月号に、丹羽 宇一郎さんお講演「日中関係と日本のこれから」が載っていた。(10月10日に行われた)
丹羽さんは、伊藤忠商事会長・社長を務め、2010年(平成22年)6月から2012年(平成24年)12月まで中華人民共和国駐箚特命全権大使だった。
丹羽さんがJRAの運営委員長だった時、委員の一人だったので面識がある。柔軟だが、筋を最後まで通すタイプだ。
丹羽さんの中国観。上海株が急落した原因を、新聞などは「中国人が株を買わなくなった」と解説したが、丹羽さんはそれは間違っている、という。大暴落の原因は「米国と中国の二重合奏」と見る。
世界の経済が不安定になったのは、アメリカが、今年春「ドルを引き上げて、金利を上げる」と言ったからである。
当然、ドル高。新興国の通貨を売って、ドルを買う。(アメリカは、いつまで経っても、金利引き上げをやらないが)
日本もそうだが、世界中が「いつまで、やるのか?」と見構えた。
新興国がドルを買えば、中国の経済は大混乱する。だから、中国は、あらかじめ「元の切り下げに近いこと」をやった。だから、いっとき、大暴落になったーーと、丹羽さんは説明する。
実に、分かりやすい。
アメリカと中国の二重合奏!
アメリカは上海株が暴落しても 冷静だった。大きな目で見れば、中国は、第二期の経済安定期を迎えている。
「中国の政治も経済も崩壊しない!」というのが、丹羽分析だった。
今、世界全体で、73兆ドル。アメリカが、16兆ドル、日本が4・6兆ドル。 中国は10兆ドル持っている。
この事実を冷静に見て行かなければならない!
改めて「安倍さんで大丈夫かな?」という思いだ。
<何だか分からない今日の名文句>
中国は資本主義の第二ステージ