①野田・小沢決戦「鞘の内が勝負!」
大先輩から「お褒めの葉書」を頂いた。
元毎日新聞中部本社編集局長、加藤順一先輩。警視庁、社会部国会クラブで、お世話になった人物である。
「牧太郎の大きな声では言えないが…:忠治はトドメを刺した!」(毎日新聞 2012年06月05日 東京夕刊)で「政治家は『トドメを刺す技』を知らない。トドメを刺す勇気にも欠ける」と書いたのが、加藤先輩の目に止まったらしい。
「先日のコラム『とどめ』の覚悟については、久しぶりに痛快至極、感嘆いたしました。記者魂の欠ける今日、その勇気や良しであります」と褒めてくれた。
「一介の凡庸記者が“返り血”を覚悟して申し上げる」と書いたが……現役時代「他人を褒めることが苦手な加藤先輩(笑)」に褒められるとは……感激である。
その葉書の中で、加藤先輩が「居合の極意」を伝授してくれた。
先輩は現役記者時代から、今に至るまで「居合」の修行を続けている。
以下、その部分を引用させて貰う。
「居合」は「鞘の内が勝負」が最も重要。基本は「抜くな」です。
しかし、止むをえぬ時は必殺の斬撃に。「一旦刀を抜いたら、とどめを刺すまで戦え」「抜いた時には死を覚悟」という刀法です。
その覚悟で生きろという激しいものです。今日までも、その域には到底及びませんが「気合で負けるな」と修練しております…… 「勝敗は兵家の常。しかし、気合で負けるな」と後輩を激励してください。
奥深い忠告、畏まりました! 加藤先輩! 修練いたします。
さて、今日(26日)は消費増税を柱とした「税と社会保障の一体改革関連法案」の採決。
ギリギリまで、小沢さんが「鞘の内」で「離党・新党」をチラつかせ(新党本部の建物まで知らせて)脅しに出れば、野田さんは「鞘の内」の「解散・総選挙」で新人議員を脅す。
増税論議を私利私欲に使う「壊し屋」。真面目だが「増税のタイミング」を知らない「経済音痴」。「鞘の内」がミエミエ。
どう転んでも、新しい日本は見えてこない……どうやら、形だけの真剣勝負? ということか。
②「外交官、情報漏えい疑惑で自殺」の大ニュース
今日のブログ、長くなるが……ちょっと気になるので、書いておきたいことがある。
25日昼のTBSニュースが報じた「外務省企画官の自殺」のスクープは衝撃的だった。以下、その内容。
外務省の47歳の男性企画官が、今月20日、千葉県内で死亡しているのが見つかりました。この企画官は機密情報を報道機関に漏らした疑いがあるとして外務省から事情を聴かれていたということで、警察は自殺とみています。
死亡しているのが見つかったのは、海上保安庁から外務省第二国際情報官室に出向していた47歳の男性企画官です。
警察などによりますと、企画官は、今月20日、千葉県茂原市内の民家で死亡しているのが見つかり、警察は自殺とみています。
死亡する前、企画官は周囲に対し、「情報漏えいの関係で懲戒処分を受けそうだ」などと話していたということです。
政府関係者によりますと、企画官は「中国が北朝鮮に軍用車両を輸出しているのを日米韓の3か国が把握しながら公表を見送っていた」などとする今月13日の一部報道に関連して、情報を漏らした疑いがあるとして外務省から事情を聴かれていたということです。
この企画官は、海上保安大学校を卒業後、海上保安庁に入り、去年4月から外務省に出向、国際テロや核不拡散に関する情報収集を担当していました。
企画官の死亡についてJNNでは、事実関係の確認を求めたのに対し、外務省はコメントしていません。
放送されたニュースの内容は以上。放送された時刻は25日11時22分だった。
放送されたことが事実なら、防衛上、外交上、極めて重大な国家機密が漏洩され、それが報道され、秘密裏に犯人探しが行われ、疑われた官僚が自殺した……ということになる。大事件だ。
しかし、その後続報はなく、他のメディアの「後追い報道」も極めて小さい扱いだ。テレビでは(僕が知る範囲では)「後追い」がない。
政府、外務省などの事実隠蔽工作が行われているのではないか? 非常に気になる。
ヘンなことが続いている。
先週末のNHK「ニュースウォッチ9」で、突然「都合によりお休み」になった大越キャスターは、25日は普通通り出演。突然の「お休み」に関して、まったく言及しなかった。
テレビ報道の世界で、ヘンなことが起こっているような気がする。
<何だか分からない今日の名文句>
抜いたらボロボロの迷刀だった