みのさんと靖子さんは「戦友」だった
昨日(23日)の「みのもんたの朝ズバッ!」。
東京スカイツリーツアーの特集で、みのさんの様子がヘンだった。7組の家族が願いをかなえるVTRに「いいね…素晴らしい」と声を詰まらせ、コメンテーターらが家族の絆を語る中、「さまざまな思いで見上げてるんだな」と口元を手で覆い、涙を浮かべた。
何があったんだろう?
ルネサンス両国の筋トレに行く途中、コンビニで買った日刊スポーツを見て、みのさんの愛妻、御法川靖子さん(享年66)が、22日夕方、がんセンターで亡くなったことを知った。
ショックだった。
みのさんにとって彼女は「戦友」のような存在だった。二人で「みのもんた」を造って来た。
「朝ズバッ!」を始めた頃、彼女から電話で「政治、経済、外交、なんにも知らないんです。私が勉強するには、どうしたら良いでしょう?」と尋ねられたことがある。
みのさんの力になりたい!と言われた。
「分かりやすい新聞という意味では、毎日新聞も良いけど、東京新聞を読んだら」とアドバイスした。
日記を見ると、彼女と最後にお会いしたのは、2010年4月27日夜、両国の「江戸蕎麦ほそ川」で、みのさんと3人で、同店自慢のニンジンの天ぷらを食べた。
「上海に行く」と言う、みのさんが「中国の国力は並ではない」と解説すると、彼女は黙って頷いていた。
雨が降って来たが、みのさんが「行きつけの銀座のクラブに顔出す!」と言い張ると、彼女は静かに「私は先に帰ります。ほどほどにネ」
その時「毎朝3時に起きるので、疲れることもあるんです」
そう言って微笑む。そのまま、彼女は車の中で居眠りを始めていた。
「 日本一の司会者の妻」には、並大抵ではないご苦労。ストレスがあるのだろう、と思ったことを覚えている。
それにしても……元気に見えた靖子さんが、人しれず、病と闘っていたとは……。
あまりのことで……ショックで、一日中、元気が出なかった。
<何だか分からない今日の名文句>
逃れられない「愛別離苦」
(愛する者と別離する苦しみ)