小沢さんは有罪でも無罪でも離党?
25日夜は浅草橋駅西口の「弥三郎」で、5月1日の人事異動で東京を離れる毎日新聞の同僚の送別会。と言っても、いつもの「3人組」だから、格別の「頑張れ!」という言葉もなく、いつもの世間話。当然、26日の小沢裁判の行方が話題になった。
小沢さんは、この日、国会内で大村秀章愛知県知事と会談。「日本の行く末や政策や選挙も含めて(大村氏と)相談していきたいが、とにかく明日だ。明日が済んだら、いろいろ相談してやっていこう」と意気軒高だったらしい。
有罪か、無罪か?
専門家でも、判断が分かれる「難しい裁判」だ。
下世話な話題。週刊文春が最新号で報じた「小沢一郎に隠し子がいた!」という記事。本当なのか?
発表した「松田賢弥」は、20年ほど前、僕がサンデー毎日の編集長だった頃、準レギュラーとして使っていたライター。その後、成長した。「小沢もの」では、情報が群を抜いている。
彼の「驚愕スクープ」によると……小沢さんは、自民党幹事長に就いた1989年、テレビリポーターとして活動していた20代女性とパーティーで知り合い、この女性は翌90年夏に男児を出産した。女性が男児の父親が小沢さんだと告白したという知人の証言が掲載されている。この男児は2歳のときに、小沢氏が懇意にしていた料亭の女将の養子になったという。
かなり具体性がある。
小沢さんが「懇意にしていた料亭」とは「M」のことだろう。 永田町では「若い頃、小沢さんは『M』の女将と結婚したかった」というのが定説になっていた。
当分、話題になりそうだが……奥さんとうまく行っていないのと関係があるのか?
「これとは関係ないよ。自衛隊に入った次男のことで、夫婦の意見が会わないだけだ」と同僚記者。
小沢さん周辺には、ここでは書けないことが沢山ある。
さて、裁判の行方は?
すでに一ヶ月前に、サンデー毎日の「牧太郎の青い空白い雲」で、「小沢無罪でも拭い去れない『万国共通の封筒』」と題して、無罪でも「疑惑」は残る、と書いてある。(「封筒」とは、韓国では「ワイロ」のことである)
小沢側の弁護士が力を入れていた「捜査報告書のねつ造問題」はひとまず脇に起き、この裁判で問われているのは何か? を考えてみよう。
裁判で求められたことは「元秘書との共謀があったか?」だけではない。小沢さんが所持されていた4億円はどんな性格のカネだったのか?
4億円は「封筒」だったのか? 綺麗なカネだったのか?
16回の公判を通して「4億円の出所」は不透明のままだ。
弁護側は、4億円の原資について「両親から相続した金銭や不動産、議員報酬、著書の印税などもろもろの金。小沢氏に数億円程度の資産があると報じられても意外に思う人はない」と主張したが、これまで「支援者からの浄財」という説明が二転三転。十分な原資がありながらなぜ不要な銀行融資を受けたのは謎のままだ。
多分、裁判が小沢さんに有利に決着しても「世間の疑惑」は晴れないと思う。
民主党代表選で、完全復活! というシナリオを描いていても、世間は甘くない。
有罪であれ、無罪であれ、小沢さんは結局、離党して、政局大混乱の道を選ぶだろう。
橋下さんが「小沢」に距離感をどう取るか? それが焦点。
裁判後の「橋下ツイッター」をキャッチするのが、記者さんのお仕事だ。
<何だか分からない今日の名文句>
陽が落ちて、 首相への道、遠い道