毎日新聞140年、サンデー毎日90年
伝説のスクープ「オウム真理教の狂気」を再録!
(多忙につき22日のブログお休みです)
現存する「最古の新聞」毎日新聞は今日2月21日、創刊140年を迎えた。
毎日新聞の前身「東京日日新聞」は1872年(明治5年)2月21日、条野伝平、西田伝助、落合幾次郎が創刊。僕の仕事場(東京・柳橋)から数百メートルの「浅草茅町」(現在の浅草橋駅近辺)の条野の居宅からスタートした。2年後銀座に社屋を建てて進出。雑報入りの「新聞錦絵」が東京土産としてフィーバーした。
1873年(明治6年)、岸田吟香が入社し、平易な口語体の雑報欄が受け大衆紙として定着。1874年(明治7年)入社と共に主筆に就任した福地源一郎が社説欄を創設してから、紙面を一新。格式のある新聞になった。
桜痴(福地源一郎)の社説、 吟香の雑報、それに成島柳北の雑録が、 この新聞の三大名物。売れに売れた。
政治的スタンスはある時は政府寄り(要するにご用意新聞)ある時は中立派(要するに、読者迎合)と変遷した。
新聞の宿命か? 経営はいつも青息吐息。伊藤博文や井上馨、三井財閥の支援を受け、1904年(明治37年)には三菱財閥に買収されたが、経営不振は打開出来ず、1911年(明治44年)に『大阪毎日新聞』の社長・本山彦一が『東京日日新聞』を買収して東京へ進出。二つの新聞が合併して、 毎日新聞が誕生した。
毎日新聞は長いこと、朝日新聞と「2強」と言われたが、僕が入社した1967年ごろから販売上手な読売新聞の猛追を受け、今では、部数で読売、朝日に大きく差をつけられている。
しかし、紙面の出来、紙面の熱、スクープの数と質では、相変わらず「日本一」。熱狂的な毎日ファンが多い。(因みに、新聞協会賞受賞はダントツ。ことしは毎日が「大津波速報写真」と「八百長大相撲」のダブル受賞だった。)
販売の読売、紙面の毎日、どっちでもない中途半端な朝日……というのが、定着している。
毎日新聞は創刊50年に、日本初の週刊誌「サンデー毎日」を創刊したので、サンデー毎日も、今年は創刊90年。
サンデー毎日は今日(21日)発売の通算5096号で「創刊90年企画」を作った。
「伝説のスクープ」と言われる、22年ほど前の「オウム真理教の狂気」第一弾が復刻印刷された。広岩記者ら、当時の敏腕が書きまくった「渾身の力作」である。是非、読んでもらいたい。
当時の編集長だった僕は、頼まれて、当時の思い出「ベルリンの壁崩壊の頃、タブーと闘った仲間たち」を寄稿した。
先輩の岩見隆夫・元編集長も「新聞には出来ないがピラミッド特集」を寄せている。
週刊誌マニアには、大切な一冊になった。
今日のブログ、ちょっと自慢になっちゃって……ゴメンなさい。
<何だか分からない今日の名文句>
手前味噌