阿部道生氏の「老大国アメリカと日本」の分析
21日は孫、竜生の高校合格のお祝いに船橋法典へ。理科系が得意らしい。
まあ、勉強も大事だが楽しい高校生活を謳歌して貰えればそれでいい。
僕の毎日新聞のコラムの愛読者だという阿部道生氏から「社会保障が『公共事業』となる国へ~介護・医療・子育てを軽視する社会は崩壊する」(つくばね舎刊)という大作を贈っていただいた。
読む時間がなく机の隅に置いておいたが、22日の日曜にやっと開いたら、これが面白い。
「モンスター・アメリカ」の終焉を見事に分析している。
アメリカは、1980年代のレーガノミックスの破綻、史上最大の借金国に転落、苦し紛れのプラザ合意、ブラックサンデー・・・アフガン戦争、イラク戦争、リーマンショック。
21世紀に入って戦争とバブルの循環だけ。
老大国の沈没は見えているのに。
未だに筆頭老中の日本は、この老大国の命令に従っている。
例えば・・・阿部氏は「アメリカの命令に従った法科大学院の失敗」を上げている。
米国人弁護士事務所が日本国内で新人弁護士を大量雇用するための「アメリカの要望」に日本は騙され?いまや食べられない弁護士が急増。
法科大学院は次々に潰れる。
面白い分析だ。
半分ぐらい読み終えたが・・・阿部氏の「皮肉な分析」はナルホド!と思わせる。
著者は、1946年名古屋市生まれ。大企業幹部、経営陣を経て現在、「阿部社会学ラボ」主宰、日本風俗史学会常務理事、日本社会学会会員だそうだ。
ともかく美味しい本だ。
隅田川沿いの仕事場の庭。紫木蓮が満開。
東京の桜の開花も、もうすぐ?
美味しい春だ。
<何だか分からない今日の名文句>
「美味しい」とは、美しく、味わうこと。
(北大路魯山人)